成功率と失敗した場合 ページ2
泰和side
仕事なんてしている場合じゃない
姉ちゃんが倒れたっていう電話で病院に急ぐと
既にめぐみさんと瑠夏さんそして木村さんがいた
小日向「あっ!泰和くん!」
西園寺「しーっ。…大丈夫?」
「何とか…姉ちゃんは…?」
西園寺「今は集中治療室にいるよ」
木村「ねえ泰和くん」
「姉ちゃんの事…ですよね」
話すべきかどうか。
話せば確実に姉ちゃんの命は助かる
けど、姉ちゃんは話さないと言った。
でも俺は…姉ちゃんに生きてて欲しいから…。
「姉ちゃんは心臓と目に病気を持っているんです
俺も最近まで知らなかったんです…。
あと…姉ちゃんは話さないって言ったけど
このままじゃ姉ちゃんが死んじゃうから…」
だから俺は話すよ全部。
姉ちゃんが沢山の人を助けるなら
俺らは姉ちゃんを助ける。絶対に。
「っていう訳なんです」
木村「俺さ…浅沼さんから連絡が来てたんだ」
西園寺「なんて…?」
木村「Aさんが弱ってるから…気にしてあげてって…言われてたんだ」
小日向「さすが浅沼さん…。」
西園寺「…木村さん」
木村「ん…?」
西園寺「この事1番に浅沼さんに話して下さい」
きっと心配しているだろうから
そう言っためぐみさんの目は潤んでいる
「…あっ先生!」
集中治療室から出てきた先生に姉ちゃんの事を聞くと
後一歩遅ければ死んでいたらしい
それは良かった…けど…
どうやら心臓への負担が大きいらしい
そして本人は言わなかったけど目もギリギリで
早く手術しなければ見えなくなると。
「手術費は俺が出します!!だから…!」
頼むから…早く姉ちゃんを助けて…、
俺の全部を引き換えにしてもいい…だから…、
西園寺「泰和くん…」
小日向「あのもし手術をしたとして成功率は…」
立っているよもやっとな俺を支えてくれている
めぐみさんと疑問をぶつける瑠夏さん
成功率は低く失敗すれば死んでしまう
そんな残酷な事をいう先生
木村「泰和くん」
「はい…」
木村「俺はAさんに生きててほしい」
「それは俺もですよ…」
木村「だから…手術…受けさせない?」
「え…?」
失敗すれば即死…成功率も低い
もし失敗したら…?どうするんだよ。
木村「Aさんが好きだから、笑顔が見たいでもそれは今一時じゃない。これからもずっとなんだよ泰和くん」
そんなの俺だって思ってるよ…けど…
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