［男性声優］一輪の花は咲き誇る 【鈴木達央】

10day ページ10

「Aさん」



ゆさゆさと誰かに揺さぶられている
誰が家にいたっけ…？



『んー…。』


「……寝ぼけてないで、Aさん」


『ふぁーぁ…あら達央…起きてたの…？』


「さっき起きました」



昨日は確か…飲んでブランケット掛けて
あ、そのまま隣で寝たんだっけ。



『今からご飯作るから』


「そんなこの前も……いーっすよ」


『おつまみとスープ残ってるから食べてよ』



消費しなきゃだし…と言うとはい…と。
渋々だけどまあいいか



スープを温めていると後ろから達央が来てたらしく
全然気づかず後ろを振り向く



『っえ！？……あーびっくりした』


「………くくっ」


『笑うな』


「だって飛ぶんだもん笑」


『うるさい』



そう私は驚くと後ろに飛ぶ癖がある
反射的に後ずさるんだろうね笑



『はい、持ってって』


「はーい」



なんだよ…やっぱり素直じゃん。



『あ、何かかける？』


「あ、はい」



今日の朝食は目玉焼きとスープと昨日のおつまみ
まあ味は薄めだから大丈夫だろう



『いただきます』


「いただきまーす」



この前初めましてしたばっかりなのに
もう馴染んでるなーと自分でも思う
たまにはこういうのも良いかも



「あー身体に染みる」


『じいさんか笑』



それは味噌汁じゃないです達央さん…まあいいか



「Aさん今日仕事は？」


『今日はアフレコ2つと取材』


「取材？何の？」


『最近出来た声優雑誌』


「ふぅん…出たら買いますね」


『やだ』


「周りに布教しときます笑」


『やめなさい』



やったって誰も興味持たないから
どうせ質問も対したやつじゃないだろうし。


そして身支度をして達央と家を出た
もちろん周りにバレないように
バレたらめんどくさいし私にも達央にも
ファンと呼ばれる人達がいるから



『じゃあ私こっちだから』


「はいじゃあまた今度…？」


『なんで疑問形なのよ笑そうねまた今度』


「じゃあおつかれさまです」


『お疲れ様〜』



さてと仕事終わらそ。

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