［男性声優］一輪の花は咲き誇る 【鈴木達央】

8day ページ8

黙る達央に笑おうとしたら



「ちっぽけじゃ無いっすよ」


『え…？』


「立派な理由じゃないっすか」



真剣な顔をした達央から出てくる言葉は
きっと彼の本心で…圧倒されてしまう



「俺は素敵だと思いますよ」


『そう……なのかしらね』


「俺が保証します」


『…ふふっ何それ笑』



きっと鈴木達央という人間は嘘がつけない人間
故に素直な男性なのだと今確信する。
そして達央と話しながら色々なことを知る



『へぇ…なんか意外だった』


「何がですか？」


『もっと怖いのかと思ってた』


「はは…よく言われます」


『達央ならいいかも』


「何がですか…？」


『さっきの話。独り身だったら…ってやつ
達央なら貰われてもいいかも…ふふっ』


「……、」



驚いた表情の達央に笑みを見せビールを飲む



「そういうの…言うもんじゃないっすよ」


『どうして？』


「俺みたいなのは調子に乗るから」


『先に言ったのはそっちじゃない』


「…俺のせいか」


『そうよ』



2人で笑っていると寝ているトワがもぞもぞし始めて
ああうるさいのねと思う



「…あ、これ。」


『ガトーショコラ？』


「Aさん甘い物好きって聞いたから」


『誰に聞いたのよ…笑ありがとう』



そう…私は無類の甘党なのである。
後で食べよーっと。



「はぁ…うめぇ…。」


『もうおつまみ無いじゃない…まだ食べる？』


「あるなら食べます」


『ふふっ持ってくる』



家に人を中々呼ばない私だから
料理を食べてもらう事も無いわけで…
こんなに食べてくれるのは素直に嬉しい。



『はいどうぞ』


「あざっす」


『よく食べるのね』


「まあ男だし」


『ふふっそうね』



その後洋画の話をしたりしていたけど
達央が完全に潰れてしまいまたお泊まりになりそう
…はぁ、まあいいか。

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