［男性声優］一輪の花は咲き誇る 【鈴木達央】

41day ページ41

月日は過ぎて
今日は私の彼氏達央の誕生日
そして某お菓子の日。



「ねーAさん」


『ん…？』


「俺に何か無いの」


『誕生日おめでとうはさっき言ったでしょ』


「それだけ？」


『何を求めてるのよ』


「…別に…？」



本当は知っている。
プレゼントが欲しい事、もっと祝って欲しい事
それは夜までのお楽しみ…という事で
私は今素っ気なく接している



『さ、私はこれで…また後でね』


「今日会う約束してたっけ…？」


『誕生日だから料理作ろうと思ってたのに
……いらないならやらないわよ』


「ツンデレかよ…」


『なに？』


「なんでもない…行きます」


『ん、待ってる』



自分ではツンデレだとは思って無いんだけどな
まあいいや…早く帰ろう









ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ



『はい……いらっしゃい』


「こんばんは…あーさむっ」


『早く入って』



リビングに連れていくと達央の目が光る



「美味そ…！！」


『ほら食べましょ』



私が椅子に座ると私の前に座る達央
少し鼻が赤いのは寒かったからかな



「いただきます」


『はいどうぞ…いただきます』


「…んまっ…ほんと料理上手。」


『ふふっありがとう』



喜んで食べてくれるから作った甲斐がある。
今年1年どうだったか、もう後一月だねなんて
話をしながら料理をつついている


もうそろそろ持ってきても良いかな



『プレゼント…いる？』


「…いる」


『………はい、誕生日おめでとう』



隣の椅子に置いていた箱を取り渡すと
少し照れながらありがとうと笑う達央



「開けてい？」


『良いわよ』


「……キャップとネックレス？」


『私とおそろい』


「まじで…？！」


『嫌だった？……！！』



ぎゅーっと強く…優しく抱き締められて
照れて少し体温が上がる



「嬉しい…ありがとう」


『そ、それは良かった…』


「ね、1つお願い聞いて…？」


『…何…？』


「キス…していい？」


『そういうのは聞かないで…、』


「照れてんの？かわいい……ﾁｭｯ…」


『んっ…、』



頭がふわふわする…なんでかな…、
でも…嫌じゃない…なんて。



「…なんでもそんな可愛いの…、」


『可愛い可愛い言うな。』



照れるからほんとやめて欲しい

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