第6話 ページ7
私だって万能じゃない。失敗だってするし後悔なんてもっとする。
私はハッキングを趣味としているがプロではない。ただ情報からパスワードがどのように組み込まれるか、人の思考回路をくみ取ることが得意なのだ。
そこでSNSから探すがまだ情報が浅いので銃兎さんの協力を求めるわけだ。
「ふむ、取り引きは成立だ」
「ありがとうございます、ところで理鶯さんいませんね…」
「あいつなら出かけているが…何か用事か?伝えておくぞ」
「いえ、大丈夫です。少々力仕事になるので頼もうかと思ったのですが」
骨を砕いてもらおうと思ったのに…。今日は多少荷物になるがこの前解体したものの骨を持ってきている、女の力では骨を砕くのは難しいのだ。
なんの骨かは想像しないほうがいいよ。理鶯さんにも毎回伝えてないから。見たことあると思って気づいてるかなと思ったけど、原型はあまりないから気づかなかったみたい。
「力仕事…?まぁいい、俺も仕事があるからじぁあな」
「ええ、お時間をとってすみません」
「いやいい。強いて言うなら次は××という名前のやつの情報を頼む、俺は忙しくて調べるのが難しいが、今回のやつからおそらく入れると思う」
「わかりました」
…××ね…今回調べた人のパソコンからさらにしのびこめるようだけど…どんな人だろう…
と考えていると携帯が鳴った。一兄からだ。
今日は盗聴器の様子がおかしいからしてこなかっけど一兄に何かあったのだろうか…
「もしもし!どうしたの?一兄」
「A、今誰といる?」
「…ぇ…?」
バレた?どうして?誰にも言ってないし、顔は誰かわからないように少々細工をしてきた。
銃兎さんや理鶯さん、左馬刻さんしか今の私の顔から私とわかる人はいないはずなのに…
「どうしたの一兄?誰といるって…」
「いいから帰ってこい」
「……うん…」
どうしよう
出来事に衝撃を受けすぎて頭が働かない。
一兄に嫌われたらどうしよう。
一兄、怒ってた。なんで。
自然と涙が溢れてくる。とりあえず帰らなきゃ
一兄がどこまで知ってしまったの確認しなきゃ…
不安で不安で仕方ない。一兄に嫌われたら私生きていけない。一兄が私の生きる糧なのに…
家についてからも入るのにためらいがある…
こんなの初めてだ…
「ただいま…一兄…?」
ドアを開けたら一兄がすでにいた。威圧感が大きすぎる。
「A、今日誰といた?」
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Lis(プロフ) - swmiyaさん» ありがとございます!頑張ります! (2018年11月8日 22時) (レス) id: b2944d25b6 (このIDを非表示/違反報告)
swmiya(プロフ) - めっちゃ好きな内容です!もし、続編あったら楽しみに待ってます!これからも、頑張って下さい!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 2400e46195 (このIDを非表示/違反報告)
Lis(プロフ) - Sakiさん» ありがとうございます! (2018年10月26日 17時) (レス) id: b2944d25b6 (このIDを非表示/違反報告)
Saki(プロフ) - 最高です!めっちゃ続きみたいです!いち兄のヤンデレみたいです! 応援してます頑張ってください! (2018年10月22日 20時) (レス) id: 0778e26687 (このIDを非表示/違反報告)
Lis(プロフ) - 雪兎さん» 内容としては肩慣らしに書いたものなので完結にしようと思っていたのですが、続きが見たい方がいらっしゃるならもうしばらく続けようかなと思います。 (2018年9月25日 17時) (レス) id: b2944d25b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lis | 作成日時:2018年9月4日 0時