第9話 ページ11
今日は学校の日、一兄にも変化は見られない。
割と平和な日だ。こういう日が毎日続くといいなぁ…
と思っていた。私がその異常事態に気づいたのは昼頃だった。
「三郎！ご飯だよ！私もうお腹空いちゃった〜！！」
「はいはい、ちょっと待って」
「今日のご飯は何かな〜」
一兄の方も昼ご飯だろう。そう思って小型の盗聴器をいじっていた。どこか変な音がすると朝から思っていた。その音が明らかに違う音になった。
『ん？よしこれでいいのかな？はーい！一郎君の妹さん？聞こえるかなぁ〜？？』
「！！！」
『はぁぁぁぁぁ…一郎君…可愛いなぁ…ねぇ妹さん、私ね一郎君が大好きなの。一郎君の妹なら家族なら貴女も大事にしてあげなきゃって思ってたのよ』
呆然と立ち尽くす。状況を読み込めない。どうして私の盗聴器から女の声がする？そして私の方に干渉してきている。
『でも貴女ぁ…一郎君に恋愛感情を持ってるのねぇ…私と同じように…そんなの気にくわない…妹風情が、私の、私と一郎君との愛に邪魔しないでよぉぉぉぉおぉぉぉ！！！』
「A？大丈夫か？？」
三郎の声が聞こえる。あ、待って、どうすればいいのかわかんなくなってきた。
半狂乱になった女の激しい息遣いが聞こえてくる。耳元で叫ばれたせいで頭がどこか変な感じだ。
『そうよ…だから…だから…私ね一郎君を今私の家に招待してるの』
家！？閉じ込めてるってことね…
『ねぇ妹さん…私と一郎君の結婚式ぃ…見にきてくれるわよねぇ…伝言を残すわ…場所は近いわ、ケーキ屋さんでケーキを買って、公園を通って、あぁ黒猫には気をつけて…あの子凶暴なのよ…私でも手がつけられないくらい…』
伝言というより暗号、こいつ…！！
あの子…黒猫…凶暴…
『それから黒い堕天使が道を塞ぐわ…時計の針が12時を指す頃、きっと夕焼けは綺麗にみえるわね…賢い貴女ならわかるでしょう？私は頭が悪いからこんなものしか用意できなかったけど…待ってるわよ…もし来れなかったらきっとその時は一生、一郎君には会わせないわ』
そう言って、盗聴器から音は遮断された。
どういうこと…なんなのこの女…殺すわよ…
「三郎！！私今日の午後授業サボるね！先生には伝えておいて！！」
「ちょっ…おい！！」
走って学校からでる。電話をかけた。
3人に私のよく知る3人、いっつも助けてくれる3人に…
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Lis(プロフ) - swmiyaさん» ありがとございます！頑張ります！ (2018年11月8日 22時) (
レス) id: b2944d25b6 (このIDを非表示/違反報告)
swmiya(プロフ) - めっちゃ好きな内容です！もし、続編あったら楽しみに待ってます！これからも、頑張って下さい！！ (2018年11月3日 16時) (レス) id: 2400e46195 (このIDを非表示/違反報告)
Lis(プロフ) - Sakiさん» ありがとうございます！ (2018年10月26日 17時) (レス) id: b2944d25b6 (このIDを非表示/違反報告)
Saki(プロフ) - 最高です！めっちゃ続きみたいです！いち兄のヤンデレみたいです！ 応援してます頑張ってください！ (2018年10月22日 20時) (レス) id: 0778e26687 (このIDを非表示/違反報告)
Lis(プロフ) - 雪兎さん» 内容としては肩慣らしに書いたものなので完結にしようと思っていたのですが、続きが見たい方がいらっしゃるならもうしばらく続けようかなと思います。 (2018年9月25日 17時) (レス) id: b2944d25b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lis | 作成日時：2018年9月4日 0時
