【コナン×文スト】太宰治が死んだら

・右腕として ページ25

風見side


降「取り敢えず、大変だと思うが、太宰を頼む」

風「俺に出来る範囲で頑張ります」



話が途切れた。

此処ではする事は無く、帰ったら仕事が山ほどある。



風「それでは、失礼します」


そう云った後、踵を返してこの部屋から立ち去ろうとした時、降谷さんからの視線を少し感じた。

だが、あまり気にしないように部屋を出ようとすると、


降「風見」

風「はい！」


前触れも無く、名前を呼ぶ為、少し驚いてしまった。声は、呆れたような怒っているような、そんな感じだった。


降「お前、また寝てないだろ。前にも云った筈だぞ」

風「…す、すいません」

降「さっさと仮眠室に行って寝ろ」

風「わ、分かりました」



その後、上司の命令だ、何だとか云うが、これはこれからの仕事に支障が出ない為の口実だ。

その言葉に、又又、尊敬してしまう。

俺の予想通りの答えが、来てくれたことがとてつもなく嬉しかった。
降谷さんの右腕として、降谷さんのことが分かってとても歓心している俺がいた。


___降谷さんの右腕

これはいつか云われなくなりそうだな。


しんみりとした哀愁が、俺の中に渦巻いていた。



___
_______


その頃、警視庁公安部では、もう既に新人(太宰)が、降谷さんの直属に成るという事が知れ渡っていた。

風見の親切な心がけも意味がなかった。


それにそれはあくまで噂で通っている為、中村からの命令だとは悪い意味で部下に伝わっていなかった。


じんわりと、悪い方向へと進んでいく。

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