【コナン×文スト】太宰治が死んだら

・虐めという名の ページ26

__この頃


「太宰。これお願いする」

「これお願いできるよな？太宰」


上司から、押し付けられる仕事が増えた。

上司の仕事は部下がしなくてはいけない、という
決まりでもあるのだろうか、ていう位、量が多い。

だが。私は新人な為、断れる筈も無くにこりと笑って「いいですよ」と云うくらいしか出来ない。


押し付けた仕事は自分のものにしたいだろうから、あからさまに押し付けの仕事を頼んだ上司に書き終えた報告書を渡すのを繰り返している。

上司からしたら、この新人はこき使える馬鹿、だと思われているだろう。

この位の報告書なら、数秒と終わらせる事が出来るが、それでは面白くない。
じっくりと時間を掛けて、書き上げる。




___どれもこれも全ては私が降谷警視の直属になった為、それに嫉妬する者達からの嫌がらせだ。




上司の私に向ける眼は、降谷さんの直属なんだからはこのぐらい出来て当然だろ？と語っている。

陰口も当たり前で、私が上司の横を通り過ぎた時、
「調子に乗るなよ」と殺気の篭った声で云う。

その言葉を聴いた私は、あからさまに落ち込んだ表情をつくった。

他のことに気を取られすぎてても、公安の仕事も上手くいってるのが、ここにいるエリート達だ。
余計タチが悪い。



だが、




私はこの行為に面白さと新鮮さを感じていた。
だから、人間というのは面白い。

惨めに嫉妬し、妬む。

面白過ぎて笑い転けそうだ。



そして私も人間だ。
そういう事をされては、不快感は感じて仕舞う。

・歪んだリスペクト→←・右腕として

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