54話「私と首領。」 ページ11
Aside
話し声で意識が浮上して来た。重たい瞼をゆっくり開けると外が暗いのか明かりが一つの空間にいた
話し声が聞こえ、声の持ち主を探すため、起き上がる
手が縄で縛られているのは車からである。意識があるうちに縛られたので外すのは容易だ
ギィィと扉を開けると黒い外套姿の中年男性___森鴎外と半裸の幼女__エリスちゃんが居た
わたしが態々入ったのに気づいてないようだった
森「ねぇお願いだよ。エリスちゃん。これエリスちゃんに似合うと思って選んだのだよ。絶対似合うから!」
エ「いや!!そのお洋服は良いけど、リンタロウの必死さがいや!!」
まさか連れてかれてた処が泣く子も黙る__ポート・マフィアだったなんて思いもしなかった…とでも云っておこうか
その光景を見ていた私に首領は気づいた。怖いくらいニヤリと笑う
表情は笑顔一つしかないのかって思ってしまう。だがその笑顔は一般の人に見せるとでは話が違う。まぁ中の下の一般人ですけどね
森「ごめんね、エリスちゃん。A君と話したい事があるからあっちの部屋に行っててもらっててもいいかな?」
首領にそう云われたエリスちゃんは何も云わずに私のいた処の扉を開ける。すれ違う瞬間、エリスちゃんと目があった気がした
ガチャリと静けさが混じる部屋に響く
森「やあ、A君。前みたいにAちゃんの方がいいかな?大きくなったねぇ。小さい方が可憐で可愛い幼女だったのに」
黙れロリコン
森「何年ぶりかな?うーん…九年ぶりかな?」
私が何も云わないことを知り、首領は気味の悪い笑顔のままでいる瞬間、首領の瞳が光った気がした
__キラリと光った何かが私の顔前に飛んでくる
反射の様な動きで顔を右に傾ける。トスっと云う音が私の後ろの壁から聞こえた。
チラッと左を見るとメスが刺さっていた
あっぶねぇ…少しミスったら死ぬわコレ
森「話したくて呼んだのに喋らないつもりかい?」
「殺すつもりで呼んだの間違いじゃないですか?」
両方、口は笑っているが目は笑っていなく微かな殺気が漂っている
森「云うようになったじゃないか…嗚呼、この前は樋口君がお世話になったみたいだね。平然を装っていたけれど、怖がってたよ君に」
「…怖がってた?」
森「毒__入ってたのは知ってたよね。いやぁ毒が効かないってのはいいもんだね」
首領は悪戯目いた笑みを浮かべた
「そんなの前から知ってたことじゃないですか」
私は逆に挑発気味の笑みをし返した
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のりばやし(プロフ) - 麗威さん» マジですか!こんな底辺の作品にコメントいただきありがとうございます!嬉しいです! (2019年3月3日 0時) (レス) id: 450ab9bd17 (このIDを非表示/違反報告)
麗威(プロフ) - 夢主の性格が面白くて、どんどん読み進められました!更新楽しみにしてます! (2019年3月2日 23時) (レス) id: ad644a3a0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のりばやし | 作成日時:2018年3月31日 10時