推しに会えた2【灰谷蘭】

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「んだー？このちっこくて黒いの。仲間でも作ったのか？」


歩いていると突然誰かに話しかけられた。
私は顔を上げようとするが、それを蘭ちゃんは阻止し、私は地面と見つめ合っている。



「ただの親戚〜あんま深く聞くな？」

「そうかよ、珍しいな。」

「まぁね。じゃあなあ〜俺らはあっちで見とくワ。」

「あぁ。」


そして蘭ちゃんが歩くので私は地面を見たまま歩いた。
誰だったんだろ…阪泉かな…。


「顔あげんなっつたろー？」

『言われてないんだけど？』

「言わなくても大体わかるだろ？」

『分かるわけないよね。』



え？なに？めちゃくちゃ理不尽なこと言ってくるじゃん。
小声で蘭ちゃんと軽く口喧嘩をしていると竜胆にうるさい、Aバレるだろ。と怒られた。なんで私だけ？蘭ちゃんもうるさいよね？


そして私は2人に挟まれて腰を下ろした。
蘭ちゃんはギュッと私を引き寄せ左半身が全て蘭ちゃんにくっついている。そんな竜胆も少しこっちに寄ってきたので右肩だけくっついている。


「マジで大人しくしてろよ〜？」

『こんだけ密着されたら逃げられないし動けないし大人しくせざる得ないよね。右側には竜胆居るし。』

「うん。頼むから目立たないでね。俺からもお願いするわ。」

『どんだけ信用ないんだ私は。』



こんだけ口酸っぱく言われるってことは本当に大人しくしないと後が怖い。



そして間も無く抗争が始まった。

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