逃避から始まる転生生活【名探偵コナン】 (ページ19)

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第四話「風見さんはボディーガード4」ページ19

それから、他の商品を見ては次々とカゴの中に入れていく彼女

ハンドクリーム2つから始まり、ルームスプレーやハンドソープ、ボディークリームも入っていた

余裕で予算オーバーしているじゃないか…

全く…値段も見ずにとりあえず欲しいと思ったものを入れているようだ

「あとは、これと、あれと…」

また別の商品を手に取ろうとしたので声をかける

『予算オーバーですよ、ハンドクリームを2つ買うんでしたら残りはあと1つくらいにしないと』

『他の店は見ないんですか？』

「モチのロンで見に行くよ…ぐぬぬ、ん？あそこに居るのって零くん？」

…もう触れないでおこう…彼女から時折［ﾀﾋ語］が出てくるのは

「あれ？今日は本庁勤務じゃなかったのか…ゲッ、江戸川くんたちもいるじゃん」

ふと、店の外を見ると別の店に降谷さんと例の子供が一緒にいた

『何かのトラブルですかね…』

「…とりあえず会計してくる」

そういい彼女は、さきほどカゴに入れたものをいくつか商品棚に戻して会計へ向かっていった

分かっているなら最初からもう少し考えながら買い物をして貰いたいのだが…

まぁ、本人がそれをできないから自分が付き添っているんだったな

そのとき、緊急の際の連絡用の携帯に連絡が入る

『…降谷さん、風見です』

通話用のイヤホンにてすぐさま対応する

《風見、夏音は変わりないか？》

『はい。今、お会計をされているところです』

《気付いているだろうがコナンくんたちと成り行きでここに来てしまってな》

《大した事ないんだが事件に巻き込まれて今推理中なんだ。念のため夏音を上のフロアに移動させてくれ》

つまり、探偵の安室透としてここに来ているのか

ならば、ここで我々が鉢合わせると色々と話がややこしくなるな

『鉢合わせしないためにですね、分かりました』

《あぁ、あとくれぐれも夏音に余計なことは話すなよ》

《君との関係を子供達に知られたくないだろうから》

それはそうだ、彼女の心の安定を考えれば

今、不安になどさせてはならない

『もちろんです。事が収まるまでは、細心の注意を払いますので』

《…頼んだぞ、風見》

『はい』

こうして会話は終わった