検索窓
今日:12 hit、昨日:47 hit、合計:9,453 hit

300 ページ4

みんなもモモの歌声に喜んでいた。
そんな時だった。

「…!シット!」

六弥さんが声を上げた。
どうした?、と三月さんが声をかけると、
六弥さんは緊張した顔で答えた。

「客席の通路に、
あの時のウィザードいました!」

「ゼロですか!?」

「記者会見と同じように、
Re:valeのコンサートを、邪魔しに来たんだ!」

一織と七瀬さんが声を上げる。
…記者会見の時にもゼロが現れた、
と風のうわさで聞いたが、ゼロは本当に存在しているようだった。

「させるか!見つけて捕まえよう!」

「待って!
君たちが動いたら目立つ!
警備に…

ああ、もう。
血の気が多いんだから」

龍さんが言い終わる前にみんなはゼロの方へ向かっていった。
この場には私と龍さん。

『…行きます?』

「…そうだね」

一応彼らもアイドルだし、
なにかあっては困る。
そう思い龍さんとみんなの後を追いかけた。


「…下へ逃げた!」

楽さんが大声で叫んだ。
通路の階段をジャンプして下へ行くゼロらしき姿が見える。
手分けしよう、と楽さんが案を出していたが、
それを聞き流して先へ向かうことにした。

『お先にー』

「ちょ、おい…!」

楽さんが何か言っていたが無視。
本番用のドレス、動きにくいな、
なんて思いながら階段の手すりを使って飛び越える。

『あなた、何者…?』

やっと追いつき、
ゼロらしき人物に手をかけると、
ギロリ、と此方を向いた。

『…!』

全身に突き刺さるような視線、見覚えがある。

『もしかして…っ』

そんなことをしている間に、
ゼロらしき人物は先へ行ってしまった。

いや、まさかね。
あの人が、こんなことするわけがない。

301→←299



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
190人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ReePhantom | 作成日時:2024年1月10日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。