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寮につき、万さんにバイバイして扉を開けると、
心配した顔のお兄様と、それをなだめる環がお出迎え
これはどういう状況…?
『ただいま』
「A、そーちゃんが…」
『逢坂さんがどうしたの?』
「おかえり、遅かったね」
『只今戻りました、ちょっと事務所に相談がありまして、
万さんに送っていただいたところです』
「…そうなんだ」
それだけ話すと先にお兄様は2階へ上がっていった
『で、何があったの』
「それが…」
環の話によると23時を過ぎた時点でお兄様がバットを持って私を探しに行く、
というので必死に止めていたそうだ。
私のこと、あんまり好きじゃなかったの…?
バットもって探しに行くあたり、
妹だから一応って感じでもなさそうだし…
環とは前よりも信頼できる仲になっていることに少し苛立ちを覚えた
別に、お兄様には仲間がいて私は一人だし。
どうでもいいじゃん。
そんな気持ちが滲みあがる。
これが反抗期というものなのか
3階に上がる前に一織と話そうと思ったけど、
さすがに日付も超えているし、寝ているだろうと思い、
そのまま階段を上る
明日は朝の番組はお休みなので、
ゆっくりお風呂に入り、誰もいない廊下を歩く
下から音が聞こえ、まさかと思い下に降りてみると一部屋だけ明かりがついていた
三月さんの部屋から多分六弥さんと盛り上がっている声が聞こえる
元気だな、なんて思いながら自分の部屋に戻り、布団に入る
久々にゆっくり眠れる、そう思いながら瞼を閉じた
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作者名:ReePhantom | 作成日時:2023年10月5日 23時