139 ページ42
『ありがとうございました!
夏らしさがあって、海に飛び込んじゃいたくなるような歌でしたね。
私も今年は海に行ってみたいなー』
「お前、海なんて行ったら倒れそうじゃん」
『まだまだ若いし、元気いっぱいだよ?
じゃあ次は私の番ですね。
今日はこちらを歌わせていただきます。Monster』
すべての照明が私を照らす
眩しいくてくらくらしそうなこの感覚が私はとてつもなく好きだった
『Let me introduce myself』
『ありがとうございました』
その言葉とともにCMに入る
「初めてお会いした時もこの曲でしたね」
龍さんが飲み物を渡してくれたので、ありがとうと伝えると
さわやかにほほ笑む
これがTRIGGEのセクシー担当…
『確かに。あ、狙ってはないから』
「知ってます。俺、この曲結構好きです」
『結構ね、ありがとう』
「あ、そういう意味じゃなくて…」
『ふふ、伝わってるから大丈夫。さ、残りも頑張ろうー』
「はい」
彼らは何も悪くないのに、
少しだけ距離をとってしまうのは何故なんだろう
_____
生放送も無事に終わり、スタッフさんたちに挨拶を終えて楽屋に戻ろうとすると呼び止められた
「今日、この後予定空いてる?」
『天さん…ごめんね、この後撮影があって』
「そっか、ごめんね呼び止めちゃって」
『こちらこそせっかく誘ってくれたのにごめんね、
また今度ご飯食べに行こう?』
「うん、次はサウンドシップだね」
『そうだね、楽しみにしてるね』
「…うん」
天さんにバイバイをしてスタジオを出る
なんだか、元気なかったな…
123人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ReePhantom | 作成日時:2023年10月5日 23時