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『《最近調子はどうですか?…やっぱり、そうですよね》』

パーティーでは色んなお偉いさんと挨拶や、
最近の状況について話した。

「……」

きっとこの頃には既にお兄様は
私のことを嫌っていたんだと思う

あの鋭い目がこちらを向いていることはすぐに分かった。

『お兄様、どうしたの?』

「あ、ううん。なんでもないよ。
疲れていない?大丈夫?」

『うん、大丈夫。』

お兄様は私のことが嫌い
私もお兄様が嫌い
嫌い同士でちょうどいい距離感だったのかな、と今では思う


それからしばらくして、
お手伝いさんの中に元々ゼロのファンだった人がおり、
その人にDVDを貸してもらった

『これがお父様にバレたらこのDVDが木っ端微塵になるので、
このDVDを守りたければ外で見張っていて下さい』

「ゼロを人質に取るなんて…。
仕方がないです、見張るので早く見てくださいね」

『ありがとう』

初めて見るゼロという存在
確かに歌も上手いし踊りも完璧だった

__悔しい

それが一番の感想だった。

越えられるのであれば私も超えてみたい。
春樹の言葉を信じることにした私は
それからストレッチやリズム感を鍛えた

そして私は柴として作曲活動を始めた

もちろん最初は分からないこともあったが、
叔父さんの力を借りながら
少しずつ有名になっていった。

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作者名:ReePhantom | 作成日時:2023年10月5日 23時

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