136 ページ39
『《最近調子はどうですか?…やっぱり、そうですよね》』
パーティーでは色んなお偉いさんと挨拶や、
最近の状況について話した。
「……」
きっとこの頃には既にお兄様は
私のことを嫌っていたんだと思う
あの鋭い目がこちらを向いていることはすぐに分かった。
『お兄様、どうしたの?』
「あ、ううん。なんでもないよ。
疲れていない?大丈夫?」
『うん、大丈夫。』
お兄様は私のことが嫌い
私もお兄様が嫌い
嫌い同士でちょうどいい距離感だったのかな、と今では思う
それからしばらくして、
お手伝いさんの中に元々ゼロのファンだった人がおり、
その人にDVDを貸してもらった
『これがお父様にバレたらこのDVDが木っ端微塵になるので、
このDVDを守りたければ外で見張っていて下さい』
「ゼロを人質に取るなんて…。
仕方がないです、見張るので早く見てくださいね」
『ありがとう』
初めて見るゼロという存在
確かに歌も上手いし踊りも完璧だった
__悔しい
それが一番の感想だった。
越えられるのであれば私も超えてみたい。
春樹の言葉を信じることにした私は
それからストレッチやリズム感を鍛えた
そして私は柴として作曲活動を始めた
もちろん最初は分からないこともあったが、
叔父さんの力を借りながら
少しずつ有名になっていった。
123人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ReePhantom | 作成日時:2023年10月5日 23時