未完成のPiece3【アイナナ】 (ページ31)

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顔を上げたお兄様は涙で頬が濡れていた
違う、そんな顔をさせたいんじゃないのに

『あんな家に生まれたけど、それでも叔父さんがいて、
お兄様の妹として生まれてきたことは後悔してないよ。』

こんな私だけれど、これだけは伝えたかった。

それから数分だけ話し、そろそろ解散することにした。

『ちゃんと寝てくださいね』

「まだそのキャラ貫くの？」

『ちゃんと、寝るんですよ』

「ふふ、わかったよ。ありがとう」

『…はい？』

両手を広げて待つお兄様
この状況は一体…？

「寝る前のぎゅーは？」

『いつの話！？』

「それしないと寝ないよ」

『一瞬ね』

「うん」

久々に感じたお兄様の温もりはお日様みたいにぽかぽかしていた

『今度こそ、おやすみなさい』

「うん、おやすみ」

暗い3階に上がり、ベッドに横になる
月明かりが眩しく感じた

＿＿＿＿＿エピソード14 お兄様と私

ごめんなさいお話こんがらがったので次過去書きます