今宵、月夜に君は輝く。Ⅲ (ページ5)

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どこに行くかなんて話しをしてると大倉さんのスマホが鳴る

「あ、」

『大丈夫ですよ』

「ごめん、一瞬だけ」

スマホを耳に当てる

「もしもし？いま、ちょっと出先やから…………
は？嘘やろ、、？あーごめん断っといて。うん、頼むわ。はーい」

一瞬、電話中大倉さんが険しい顔をしてた。

「ごめんな〜」

『全然、大丈夫ですよ』

なんで険しい顔をしてたか気になるけど、ここは大人として聞いちゃいけないことはわかる

「俺の好きなアクセサリーショップあんねんけど見てもいい？」

『はい、行ってみたいです！』

大倉さんが好きだと言うアクセサリーショップに入る

「今日、つけてるんもここのやねん」

そう言って人さし指でピアスを触る
少し揺れるピアスが色っぽい

男の人は揺れる物が好きってテレビで見たことあるけど、女の人にも効果絶大なのかも。。

「Aちゃんは開けてるん？」

『開けたいな〜とはずっと思ってるんですけどビビって開けれなくて』

オシャレだなとは思うけど体の1部に穴を開けるって考えたらやっぱり怖くて開けれずじまい

でも、最近大倉さんのピアスが素敵で開けたい欲がまた芽生えてきた

「まあでもピアスじゃなくてイヤリングでも十分オシャレできるしな」

これとか似合いそう！って大倉さんが手に取ったのはゴールドの月がモチーフのイヤリング

『かわいい〜』

「やんな、可愛いよなこれ」

ニコニコ笑ってるあなたが1番可愛いです、、

「これプレゼントするわ」

『いやいや、申し訳無いです…』

ここまで運転してもらって、一緒に映画に行けるってだけで十分有り難いのに、これ以上なにかしてもらうのは申し訳ない

「Aちゃんのつけてるとこみたいし、な？」

『……いいんですかすみません』

唇をキュッとあげて首を傾げながら聞かれてＮＯとはもちろんいえなくて、大倉さんにイヤリングをプレゼントとしてもらえることに。

「せっかくやしいまつけてみーひん？」

『はい！』

買ってくれたイヤリングを袋から出しながら大倉さんに聞かれる

つけてみますね！って言う前に大倉さんの指が耳たぶに触れる

私の耳に目線を合わせてるから少ししゃがんでて、今までで1番至近距離

一気に耳が熱くなるのがわかる

「できた」

『ありがとうございます、、』

片方のイヤリングもつけ終えて大倉さんが私に目を合わせながらにっこり笑う

耳だけじゃなくてほっぺも熱をもつ

とてつもない破壊力、、、、