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「よしっ！やってこう」
『はい！』
意を決して、章大くんの服を取り出す。
ふわっと香った大好きだった匂いで頭がクラクラしそうになる
ひとつひとつ服を取り出す。
結構置いていってたんだなー...
「このTシャツめっちゃええやん」
私が取り出したTシャツを見ながら大倉さんがそう言った
そういや章大くんめちゃくちゃ洋服好きだったよな。
大倉さんと章大くん案外気が合うんじゃないかな
『いりますか？笑』
「いや、さすがに貰われへんやろ笑」
大倉さんにフラれたTシャツをダンボールにしまって、章大くんがよく履いてたスウェットを出すと、ポケットに入ってた煙草が落ちてきて。
懐かしいパッケージに少しだけジーンとなる。
「俺、これ昔吸ってたわ」
落ちてしまった、煙草を拾いあげ私より懐かしそうに眺めている。
これは章大くんに返すべも？
それとも、こっちで処分した方がいい？
「まだ、結構入ってるやん」
ほらって中を見せてくれる。
まだ結構入ってて1、2本しか吸ってないと思う
捨てるには少し勿体ない？
『これは…一旦後回しにします』
どうするか決まらずとりあえず机の上に、煙草を置いて作業を再開する。
その後も大倉さんがいてくれて、良かったなって何度も思うことがあった。
服を見ながらこれええやんとか、全然関係ない昨日のテレビの話、私の身の回りの話を聞いてくれたり、私がしんどくならないようにめちゃくちゃ気を使ってくれてるのがすごく伝わってきた。
せっかくの休みの日、したいことなんて沢山あっただろうに私に付き合ってくれてるなんて本当に優しいな。
それに丸ちゃんさんにもお礼言わないと、、
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作者名：アイスクリーム | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2019年8月18日 12時
