今宵、月夜に君は輝く。 (ページ39)

今日:43 hit、昨日:7 hit、合計:230,154 hit

39 ページ39

急に大倉さんが立ち止まるから、危うく顔を大倉さんの背中にぶつけそうになった

『どうしたんですか?』

「隣、来てくれな見失ってまう」

そう言って私の腕を軽く引っ張って、隣に移動させる

「おチビちゃんやからな」
意地悪く笑ってから、優しく頭をポンポン

『なっ、、、』

あまりのキュンキュンに変な声が出た。

こんなん全女子が好きなやつだよ

首を傾げて見つめてる大倉さんはズルい。
しかも、天然なんかじゃなくて自分のかっこよさをわかった上でやっているから罪なヒトだ

『どーせ、チビですから』

「そんな、拗ねんとってや笑
ほら、行くで」

再び歩き出す大倉さんの隣を歩く

チラっと盗み見した横顔

キラキラした瞳で屋台を見てる大倉さんの横顔は間違いなくこの人混みの中で1番かっこいい

めちゃくちゃわかりやすい幸せを感じる
章大くんだらけだった頭が大倉さんで少しずつ埋まって行くような気がした。

このまま、続けばいいのに

永遠なんて存在しないこと知ってるのに、都合のいい時だけ信じたくなるから厄介だ