今宵、月夜に君は輝く。 (ページ35)

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大倉さんが屋上を出てからすぐに口を開く丸ちゃんさん

「 Aちゃんと大倉ってホンマに付き合ってないん？」

『そうですよ？』

私とは目を合わせずどこか遠くを見ながらそう聞いてくる丸ちゃんさん

改めて聞くってことはなにか納得できない点でもあったのかな

「大倉のこと好きなん？」

次は目をしっかり合わせて聞いてくる

丸ちゃんさんの茶色い瞳にとらえられて目を逸らせない

さっきまでの丸ちゃんさんとは別人みたいに雰囲気が違う

『…分かんないです。』

私がそう言うと丸ちゃんさんは困ったように笑った

私の知ってる丸ちゃんさんに戻ったことで少し安心した

「その答えについては詳しく聞いてもええやつ？
それとも触れん方がええ？」

『えっとー、、じゃあ、相談のるって形でちょっと聞いてもらってもいいですか？』

自分の恋愛を今日あったばかりの人に話すのは少しだけ躊躇したけど、やっぱり誰かに相談したくなって優しい丸ちゃんさんに甘えることにした。