夢 ページ17
zm side
なんかブラブラ歩いとったら、国王の側近が会場の隅で寝とったから
ロボロからもらった盗聴機をつけて離れた。
グルッペンに報告…したらすぐ帰ることになるやろうから、まだしないでおく。
しばらくそこから適当に歩き回っているが、彼女は見当たらない。
もう、諦めようとインカムに手を伸ばしたところで背中をつつかれた。
振り向くとそこには、エメラルドアイがいた。
『良かった…まだいた。お待たせしてすいません。』
zm「え、ほんまに来てくれた…！？」
目の前には紛れもない、エメラルドアイ。
『約束は、守るタチなので。』
そう笑って、彼女は俺の手を引いた。
zm「え、」
『音楽が始まる前に見つけられて良かった。踊る約束、しましたよね？』
その言葉が終わると同時に音楽が始まり、周りの人はダンスを始めた。
そして、俺達も踊り始める。
オスマンにダンス教えてもらって良かった！！
と心から思ったのは、多分今日が初めて。
ぅわ…腰ほっそ……手、小さ…うわぁ……
自覚するくらい変態なことを考えてしまう。
おい、聞こえとんぞ。誰がエr小僧や((
時々俺を見つめるエメラルドグリーンに吸い込まれそうになる。
あかんわ…俺今、むっちゃ顔赤いんやろなぁ…汗も凄いし……もうしにたい←
夢のような時間はあっという間に過ぎてしまった。
気づけば音楽は終わっていて、ちらほら拍手も聞こえる。
『楽しめましたか？』
zm「…っはい…！」
『良かったです。じゃあ私はこれで。』
そう言って、彼女は俺に背を向けた。
もしかしたら、今日ここで別れたら一生会えないかもしれない。
もうちょっと、もうちょっとだけ……___
zm「っま、待って…！」
気づけば体は動いていた。
また、彼女の腕を掴む。
『…なんですか？』
zm「あ…えっと……ありがとうございました、踊ってくれて…」
『いえ。またいつか。』
本当に口にしたかった想いは、言葉になることなく心の奥に溶けていった。
名前すら、聞けなかったけど、幸せだった。
群衆の中に消えていく彼女から目が離せない。
"またいつか。"その言葉が、彼女の笑顔と共に脳内を駆け巡る。
また、会えたらええなぁ……
彼女が見えなくなって、俺はインカムをオンにした。
報告して撤退命令がくだり、俺は我々国へと帰った。
帰路。
幸福感と寂しさが俺の心をじんわりと満たしていた。
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炉兎 - くっそ、目次のドヤ顔が、まだ読んでもないのにムカつく…（訳：今から読ませていただきます！めっちゃ楽しみです。） (2021年1月16日 13時) (
レス) id: 238e6ce346 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(作者) - めっちゃ…えぇ？hit数すご…ありがとうございます！ (2019年12月24日 10時) (レス) id: 6898052e36 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(作者) - だめ女さん» うおぉぉぉ、ありがとうございます！嬉しいので1話更新しまs(((ﾁｮﾛｽｷﾞｨ (2019年11月26日 14時) (レス) id: 6898052e36 (このIDを非表示/違反報告)
だめ女(プロフ) - イデア(作者)さん» いえいえ！ これからも更新頑張ってください。応援してます。 (2019年11月26日 9時) (レス) id: f83ae998d1 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(作者) - だめ女さん» これでまた僕の小説のクオリティが上がりました笑 ありがとうございます！ (2019年11月25日 20時) (レス) id: 6898052e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2019年9月2日 20時
