No.10 ページ11
ピピピピ…ピピ パシッ
「うわー眠い〜!」
あくびをしながらベットから出る。
いつものようにコーヒーメーカーに豆をセットする。
いつものように食パンを食べて、学校に行く用意をする。
いつもとは違うことは一つだけ。
河村の電話番号を知ってる。
意識がそっちに行ってしまう。
「あー!だめだ。学校行かなきゃ」
そう自分に言い聞かせて学校に行く。
1限2限の授業が終わり、お昼休み。
私は人がいない教室に入った。
「電話しよう」手が冷たくなって、汗を感じる。
「プレゼンより緊張してるや、私」
そう緊張する自分を笑う。
スマホに電話番号を入れて、コールがなる。
……
「出ない」溜息をついて、あきらめようとしたその時
「もしもし、河村です」その声が耳に入ってきた。
「あ、あの私、Aです。ハンカチの」
… 変な間が開く
「私、河村拓哉と申します。先日は名も名乗らず失礼しました」
「ずっとお礼が言いたかったんです。もしよければ、会えませんか」
会う???私が?
「私はそんな…私こそ助けて頂いて、ありがとうございました」
「今日の午後なら空いています」
はやる気持ちを抑える。
「では、15時にあの公園で待ち合わせしませんか?」
「わかりました。15時ですね、会えるのを楽しみにしています」
そういって電話を切った。
…やばい、やばすぎる。今日って言ったのは自分だけど、え、え、今日?
あと3時間もない??
私はユリカに電話する。
「もしもし、ユリカ?「ユリカも今日授業午前までだよね???」
「買い物付き合って!!!」
ユリカは笑って快諾してくれた。
かわいい服、着た方がいいよね???
いつも大学にはシンプルで楽な服で登校している。
今日もシンプルな白のシャツにジーンズだ。
ユリカと合流し、イオンモールに行く。
「ワンピースが欲しくて」
ユリカ「ワンピース!いいじゃん」
… 「このワンピースどう?」
ユリカが選んだのは、ピンクベージュのワンピースだ。
かわいいのに大人っぽい…
「かわいい!!これにする!!」
会計を済ませる。
「この服着ていきたいんですけど、いいですか?」
店員さんに伝えてその服に着替える。
ユリカ「え!今着るの!?」
「実はこれから人に会うの」
ユリカはニヤニヤしながら
「なるほど〜楽しんで、またよければ話し聞かせて!」と言った。
私達は解散し、私は一人で公園に歩く。
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作者名:Nana | 作成日時:2021年1月17日 3時