世界で一番大嫌い！！【ハリー・ポッター】 (ページ4)

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意識してなかった。ページ4

レギュラスside

ブッ…

と、思わず飲んでいたココアを吹き出した。

ゴホゴホとむせる。

そんな僕をAは驚いたような、
面白がっているような顔で「どしたん」と言いやがる。

コイツ、何にも気づいてないのか。

そんな疑問がじわじわと込み上げてくるが、
それを聞く余裕が今の僕には無かった。

顔はぶわっと熱くなり、
きっと真っ赤になっているんだろうと思う。

＿関節キスなんて、気にしてなかった。

からかうような気分で気まぐれにAのココアを
奪って飲んだんだ。

「…別に。気にしてないし。」

そう言うと、嘘だーと笑いながら僕が口をつけたココア
に再び口をつけた。

Aが。

「…ッ！？」

ダンっと両手をテーブルにつけて、
焦ってAからコップを奪う。

「わ、何よ。せっかく私も暖を取ろうと…」

またふざけたことを。
鈍感なの？恥ずかしいという気持ちは無いのか。

数々の疑問は、まったく別の言葉となって声になる。

「…ッばっか…、野郎！！」

顔を真っ赤にして捨て台詞を吐く。
なんつダサいんだろうと思いながら荷物を素早く片付けて
席を立ち、逃げるように大広間を出ていく。

嫌いな奴との関節キス。

…何故だが、嫌という気持ちより恥ずかしいという感情の方が大きかった。