【161】 ページ34
紗月「なら、問題ねーじゃん」
『え？』
北斎「うん。Aが俺や兄貴たちに酷い事しないなら、アイツ等の言葉なんて鵜呑みにする必要はない」
玲央「そもそも、殆ど他人っていい所の僕らのお願いを態々聞いてくれたんだから」
『それはまぁ、萬屋として依頼されたからで…』
玲央「Aちゃんさ、善兄から心配されてたけど……怪我とかしてるんでしょ？」
玲央の言葉を聞いて驚いてしまった。
あの場に彼らいなかったから知らないと思ったが。
自然と腹に手がいってしまい、それを見て「やっぱり」と控えめに笑った玲央。
玲央「怪我してるってことは、萬屋さんも休んでるんじゃないの？」
『……まぁ、1週間は休むように医者から言われたよ』
玲央「そんな中、兄貴の知り合いだからって事でシロを探すのを手伝ってくれた。それに、さっきは僕を慰めてくれたじゃない？」
北斎「コード付きだからって…そんなに強がらなくていいよ。俺達、Aが優しいって事、もう知ってる」
紗月「まぁ、短ぇ付き合いで何言ってんだって感じだけど…。
そもそも兄貴と善兄が信頼してる時点で、俺らがお前を疑うなんてねぇんだよ。それに、あんなカス共に馬鹿にされるような奴じゃねぇだろ、お前」
彼らの言葉を聞いて思い出したのは、先代＿＿翠石真悟さんの顔だった。
あの人は依織さん以上に食えない人だったが、つまらない事で差別する人じゃなかった。
ああいう人だから、この子たちや依織さん達みたいについていく人がいたんだろう。
『…そりゃ、お気遣いどうもありがとう』
玲央「照れてる〜？」
『照れてない』
玲央「えぇ〜じゃあ、こっち向いてよ〜」
『いいから、探すぞ』
ニヤニヤとチェシャ猫のような笑みを浮かべる玲央を押しのけて、背を向ける。
別に照れている訳じゃない。
この子たちにこんな事を言われたって、私の状況が変わるわけでもないし、認められているわけでもない。
……だから陽だまりみたいに、胸の奥が暖かくなるように感じたのは、全部気のせいだ。
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らむね - 善さんはなにを知っているんだろう...。続き楽しみです！ (2021年10月20日 16時) (
レス) @page49 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ありがとうございます！拙い文字力ではありますが、楽しんでもらう様に続き頑張ります！ (2021年10月3日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - いえいえ！オリジナル要素たくさんで逆に面白いです！毎回わくわくしながらみてますよ！なので問題なしです！！ (2021年10月3日 15時) (レス) @page32 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ご期待に添えられるように、頑張って考えて書きます！でも、オリジナル要素多すぎなので置いてきぼり展開になったらごめんなさい_(._.)_ (2021年10月2日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - コードの事ばれちゃった…どんな展開になるのか楽しみです！ (2021年10月1日 15時) (レス) @page29 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年9月14日 20時
