【153】 ページ26
ASIDE
玲央がだいぶ落ち着いてきた所で、壱から連絡が来た。
リックを玲央に預けたまま、電話に出る。
『もしもし?』
壱〈あっ、Aさん?写真の白猫なんっすけど〉
『見つかったか?』
壱〈捕まえられてはないっすけど、情報の筋から今いる居場所ならある程度掴めたかも〉
『どこだ?』
壱〈三丁目の裏道入った通りっす。いつもリック君が猫追っかけまわして遊んでる場所っすね〉
コイツ、私が知らない間にまた猫と遊んでいたのか。
ちゃっかり定位置まで作ってるし…可愛い見た目して侮れないな。
『分かった。今から向かう。一応他の所も見ててくれないか?』
壱〈報酬は貰うっすよ?〉
『依織さんにつけといて』
壱〈えー、あの人に対してそんな勇気ねぇっすけど〜まぁ、いいか。ほんじゃ〉
電話を切り、リックに構う3人を見た。
『今いるかもしれない場所を掴めたって』
紗月「え、マジかよ!?」
『3丁目の裏通りだ。急ぐぞ、またどっか行く可能性もあるし』
リックが玲央の手からぴょんと私のポケットに戻り、走り出す。
その背後から慌てて3人が追いかけてきた。
**
北斎「猫がいっぱい…」
『リック。お前が遊ぶためじゃないから今日はジッとしてろ』
今にもポケットから出ようとするリックをポケットに押しこむ。可哀想だが、見つけるまで我慢してもらおう。
紗月「そんなぎゅって詰めて大丈夫なのか?」
『野良犬と野良猫と遊ぶチンチラがこの程度でやられると思うか?』
紗月「本当にネズミかよ、コイツ」
玲央「ネズミじゃなくてチンチラー!もう、猿は学習能力がないんだから〜」
紗月「んだとクソガ…むがっ!?」
『ここで大声出したり、喧嘩したら猫等がビビって逃げるだろ。』
玲央と喧嘩しそうになった伊藤の口をふさぐ。
『一先ず、猫かたっぱしから見ていくぞ。私と伊藤があっちからで、玲央と征木が向こうを…』
北斎「俺と紗月は、名前で呼んでくれないの?」
シュンッとした顔を浮かべ、私の袖をつかんでくる柾木。
113人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らむね - 善さんはなにを知っているんだろう...。続き楽しみです! (2021年10月20日 16時) (レス) @page49 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ありがとうございます!拙い文字力ではありますが、楽しんでもらう様に続き頑張ります! (2021年10月3日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - いえいえ!オリジナル要素たくさんで逆に面白いです!毎回わくわくしながらみてますよ!なので問題なしです!! (2021年10月3日 15時) (レス) @page32 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ご期待に添えられるように、頑張って考えて書きます!でも、オリジナル要素多すぎなので置いてきぼり展開になったらごめんなさい_(._.)_ (2021年10月2日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - コードの事ばれちゃった…どんな展開になるのか楽しみです! (2021年10月1日 15時) (レス) @page29 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:テルミヤコウジ | 作成日時:2021年9月14日 20時