【DESIRE】13__アン&アレンSIDE ページ42
アン「……ごめん、ちょっと熱くなり過ぎた」
『ま、気持ちは分かるが、ここではやめてやれ。あぁいう奴等にとってお前等みたいな奴は毒なんだ』
アレン「……あぁいう奴等って」
『職も家族も、何もかも失って、こんな奈落に落ちるしかない奴等だよ。綺麗に着飾って、血色もいい人間はここにはそういない。だから大人しくしとけって言ったのに』
フゥとタバコを取り出し、1本吸う。
次第に気分が落ち着いたのか、一度立ち止まった。
『……いや、あそこで待っておけと放置したのは私だな。悪かったな』
アレン「い、いや…Aが謝る必要ねぇよ………もとはと言えば俺のせいなんだし」
アン「そ、そうだよ。謝られても困るよ…僕らが騒いだせいで、お金もあいつらに払っちゃってたし…本来は僕らが詫びをするもんで」
『はい。謝ったからチャラ、貸し借りなし。よって、シンミリタイム終了』
とっとと行くぞー、と背を向け歩き出すA。
その切り替えの早さにポカーンとしていた2人だが、やがてクスリと笑い出し、その背を追いかけた。
アン「Aって、やっぱ優しいよね」
『私は寛大なんでね』
アレン「それ自分で言うか…?」
『言っておくけど、アレン。メタル回収し終えたら迷惑料として5万円払えよ』
アレン「え!?な、迷惑料って…!?」
『10万しっかりと払えよ』
アレン「増えてんじゃねぇか!!」
『1秒ごとに+5万ずつだ』
アレン「何だよ、そのルール!絶対詐欺だろ!!」
『失礼だな。今、私が決めたルールだ』
アレン「詐欺じゃねぇか!!」
ギャアギャアと叫ぶアレンと冷めた態度であしらうA、そんな2人を見つつまた笑いを浮かべたアンだった。
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テルミヤコウジ(プロフ) - KARAKARA666_さん» ありがとうございます!これからも更新続けていきますので、よろしくお願いします! (2022年1月9日 9時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
KARAKARA666_(プロフ) - 素敵な作品を作ってくださりありがとうございます。これからも楽しみにしています (2022年1月8日 2時) (レス) id: c4cee0671b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テルミヤコウジ | 作成日時:2021年7月17日 23時