検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:3,306 hit

g i f t ten ページ10

Aside



心配なのは分かるけど、
美愛ちゃんの言うとおり私達にはどうする事も出来ないよ。
いくら事情聴取だなんて、警察の真似事をしても所詮はただの高校1年生なんだから。




勿論、分かってる。

私達が助けられないのも

ただの一般人であることも





……でも。
なぜだか放っておくのが歯がゆかったのだ。




きっと昔、似たような事が私にもあったから。




その時は1人で抱えるのが普通だと思っていた。


でもなぜか毎晩ベットに入った時ポロポロと無意識に泣いていた。


それだけ体が辛いと、心が苦しいと言っていたんだ。


そんな時手を差し伸べてくれる人は誰も居なかった。



だから事情聴取だなんて言って被害者の桃香さん、美咲さんと一緒にいた花袋さんや西之波さんに聞いてたんだ。

2人が抱え込んで爆発しない為に。








「A?」

心配そうに見ていた音羽が私に声をかける

「明日楽しもう?」


ね?とでも言うように笑う


「そうだね。」


表面上だけいつも通りに

頭の中ではまだ突っかかりを気にしていた。




それでも薄く笑って、微笑んで



見せてはいけない。


明日を楽しみにしてるんだから。


だなんて思ってしまったから。

g i f t eleven→←g i f t nine



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.3/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白い悪魔 | 作成日時:2017年4月16日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。