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g i f t fourteen ページ14

Aside



「待ちに待った!」

音羽が何の前振りもなしに言うと

驚きながらノリに乗る叶。

「…あ、今日は!」


「「第1学年全員参加キャンプー!」」


見事にハモって嬉しそうにしている2人を他所に私は1人窓の外を見ていた。




「もー、A!楽しくないの?嬉しくないの?」


「はいはい。まだ始まってもないんだよ?」

そう、まだバスに乗っただけで始まってもいないのだ。


ちなみにバスには席が後ろの人から乗っていくので最初に乗ることになる。


後ろには一応席があるが荷物置き場として使うみたいだ。


そろそろ全員乗った頃だろう。


バスのエンジンがかかり、景色が動き始める。




「AA。お菓子いる?」

そう言って私に向けてきたのは某お菓子会社の赤いパッケージで、Pockyと書いてある

「んー、いる。」

そう音羽に言って箱を受け取る。


「そろそろ皆寝始めるかな?」

そうワクワクしてる叶には悪いが

「流石に寝ないでしょ。小学生じゃあるまいし。寝るんだったら最終日とか?」

と言っておいた。



「……でもさ、寝息が聞こえるよ。前らへんから……」

前は先生達が座っていたと思う。


まさか、先生達が寝るなんて……



バスは既に高速道路に入っており窓から見える景色が車の休みない動きしかない為退屈だ。




サクサクとPockyを食べながら隣の2人の騒ぎを聞いている


そんな2人の話で気になったものがある。
希未さん関係の話だ。

「……Aちゃん?」

「ん?」

「あのさ…知ってる?」

「え?ごめん。何が?」

「噂、というより、聞いた話なんだけど。
桃香ちゃんと実咲ちゃん。
つまり、希未さんの被害者だと思われる
2人ともがある香水のようなものを希未さんから貰ってたみたいなの。」

叶の説明に少し引っかかりを感じる

「香水じゃなくて?香水のようなもの?」

そう私が疑問を口にすると今度は音羽が口を開く

「それが…あの2人それを飲んでたらしいんだよね。陸上部の子と吹奏楽部の子に聞いたから確かな情報だよ。」

確かに音羽は交友関係が広いし
各部活に友達もいるみたいだから信用出来る情報だ。


「で、その香水のようなものの名前が少しおかしくて。」


「私は全然おかしく感じないんだけどね?叶ちゃんがおかしいって言うからおかしいのかなー?って思うだけだよ?」


名前がおかしい?
商品名が?
それは何かこの事件に関係するの?



「……で?その名前っていうのは?」

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作者名:白い悪魔 | 作成日時:2017年4月16日 7時

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