[鬼滅の刃] 黒い鬼姫

７話 ページ9

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『いつか鬼と人間が仲良くできたら良いな』

『鬼だってもとは人間なんだからきっと仲良くできる』


...まただ
この夢、何度も見たことがある


「...はぁ」


どうしてこんな夢見るんだろう...
仲良くなんてできないのに。鬼は何をしたって人を喰らう。私だって何百人もの人間を喰ってきた。それに鬼は人間よりも強い。勝てるわけが無い

なのに

なんでアイツらは私達と戦おうとするの...？
勝算もないのに倒そうとしてくる
自分が死ぬかもしれないのに。人間は弱い、すぐに死ぬ
それなのに.....


「...そろそろ出る時間だわ」


また鬼殺隊本部まで行くなんて思ってもいなかった


何かあったらすぐに殺せば良い
そう教え込まれてきた私には人間の頃の記憶なんてほとんどない。鬼になってからの記憶はあるけれど

200年前は...珠世とは仲が良かった。
また...昔みたいに...


.....！こんな事考えてはダメ。珠世は裏切り者だもの。


「うっ.....」


こういう事を考えるといつも頭が痛くなる


「私は...私は...お兄様のために...」


お兄様のために人を喰らい、裏切り者は始末する
そう決めたはずなのに...



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