検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:61,934 hit

59話 ページ22

.





「私は間一髪自分の異能を使って自身を転送させた。あと一歩遅かったら私もその兵器と共にあの清らかな光によって消し飛んでいたでしょう。」



昔を思い出すように天井を見上げて島崎は云った。
中也はそれを聞いて拳を握りしめる。






「だからAの記憶を奪っただと?」



「記憶を全て奪って仕舞えば彼女はあのような巨大な星を作ることは出来ない。
もう二度と私の邪魔をさせません。」




____こんな糞野郎の所為でAが犠牲になっただと?




中也の怒りがとうとう爆発した。近くにあった瓦礫を重力で浮かばせ島崎に向かって蹴り飛ばす。



一直線に向かった瓦礫を島崎は右手を前に出して触れる。その瞬間瓦礫は島崎の前から消えた。ハッと思った瞬間に今度は重力の支えを失った瓦礫が中也の真上へと転送された。
それを中也は間一髪で避ける。



「中也、無闇に攻撃するな。全部転送されて意味がない。」


「ンな事云われなくても判ってんだよ!
けどじゃあ、どうしろってんだ。」



太宰の言葉に中也は八つ当たりをするようにそう云った。そして太宰は何か善い作を考えようと前を見た時、島崎が上から此方に移動し大きな瓦礫に触れているのに気づいた。



「しまった___ッ!!」



そう思ったが遅かった。島崎が触れていた瓦礫は一瞬にして太宰の目の前に現れそのまま太宰に直撃した。
その衝撃で後方へ吹っ飛ぶ太宰。




「太宰ィィ!!!」





後ろへ吹っ飛んだ太宰に中也は叫ぶ。砂埃をあげている其処へ目を向ければ太宰は頭から血を流していた。
重傷だ。あの傷では立ち上がれないだろう。








.

60話→←58話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
227人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Kigiri(プロフ) - 詞の選び方一つ一つがとても好きです。新作を心待ちにしています!! (2019年5月4日 19時) (レス) id: 9b7da1f6da (このIDを非表示/違反報告)
るーりー(プロフ) - とってもおもしろかったです!新作も楽しみにしています! (2019年5月4日 15時) (レス) id: 015d425faa (このIDを非表示/違反報告)
真緒(プロフ) - ン"ーーーー面白かったです!!!!!!番外編お願いします!!! (2019年5月4日 15時) (レス) id: 290bbc209c (このIDを非表示/違反報告)
陽香 - 沢山ある文ストの夢小説から,たまたま見かけて,面白そうだったから,前作の1話から今作の49話まで全て読みました。面白いと思います。次の50話の展開が気になりますね。今後も更新を楽しみにさせていただきますね(^_^)作者さん,頑張って下さい(^_^) (2019年4月22日 7時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
Kigiri(プロフ) - ほんといつも読んでいてどきどきします!!もう穴が開くほど読み返しました!!((← 応援しています!がんばってください!!!! (2019年4月22日 3時) (レス) id: d36ce0e605 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月華桜 | 作成日時:2019年4月15日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。