コンビニ ページ41
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暑い夏の昼時はとても辛い。おまけにこの隊服だ。暑苦しくて黒いもんだから太陽の光を集める。誰だこの隊服考えたのは…。
「あちーい。死ぬー。焼けるー焦げるー溶けるー」
「うるせェ」
「イテッ」
暑さに元から弱い頭もやられたか、と私の頭を叩いた総悟に頭をさすりながら睨みつける。
同じ暑苦しい隊服を着て隣を歩く総悟と私はお分かりの通り見回り中だ。
「真選組も夏服作るべきだよね」
「そりゃ同感でィ。でも、あの土方さんに言っても上着を脱げ、なんとかしろ、で終わりでさァ。ったく、あの人だけ腕ごとノースリーブにしてやろーか」
「おーやれやれー。私は知らんぞー。共犯じゃないぞー」
帰ったら早速実行でィ、とニヤリと黒い笑顔をする総悟はどうやら本気らしい。ーー可哀想な土方さん。ですが、私は共犯じゃないのでそこんとこよろしく。
「暑い。ダメだ本当に死にそう。
ーー総悟、コンビニ行こコンビニ!あそこならクーラーガンガンで涼しいよ!」
「おっ。いいねィそりゃ。サボりにはうってつけの場所でさァ」
「サボりではない休憩だよ。断じてサボりではない」
そんなこんなで、休憩としてコンビニに向かう私と総悟。いつも通りのこの街は多少夏のせいかみんな顔が歪んでいる。でも、元気の子供はプール行こうぜ!と元気だ。あぁー羨ましいプール。泳げないけど←
コンビニ着き入ろとすれば、中から出てきた天然パーマ。ーーわっ、とびっくりすれば、彼もこちらに気づく。
「あっれー。Aに総一郎くんじゃん。」
「総悟でさァ」
「こ、こんにちは。銀さん」
とてもびっくりである。まさか、こんな所でばったり銀さんに会えるなんて。私って運がいいのかもしれない。暑い中でてきてよかった。
「えっと、銀さんはコンビニでお買い物?」
「まぁ、そうだけど。1番の目的は涼みに。コンビニだと電気代気にしなくていいから、存分に涼めるしな」
うん、私たちと全く同じ利用法である。流石は銀さんだ。
「んで、お前らは何、デート?ったく、こんな暑い中熱々の感じですかー。暑い昼に容赦無く照りつける空気読まない太陽ですかー」
よく意味のわからないことを言う銀さん。デート誰と誰が?
「違いまさァ、旦那。そんなんじゃねェ」
疑問に思い口を開こうとしたら、それを遮るように総悟が口を開いた。
私は総悟に視線を向けたが、「なんか買ってくる」とコンビニの中へとはいってしまった
一瞬、見えた総悟のあの顔は気のせいだろうか
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白桜姫 - 続き楽しみにしてます^ ^ (2019年1月13日 9時) (レス) id: 65e85aeb0b (このIDを非表示/違反報告)
寧々姫 - 更新頑張ってください!楽しみにしてます!! (2017年11月25日 11時) (レス) id: c492ea5fd1 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - すごく面白い更新頑張ってください (2017年8月18日 15時) (レス) id: 3f5ba41893 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 大分と遅れてしまいましたが…新作おめでとうございます!!この二人の関係がどうなるのか楽しみです笑 沖田の想いは夢主ちゃんに届くんでしょうかね? 更新頑張って下さい!!応援してます! (2017年5月1日 14時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
ラルラル(プロフ) - 銀さんloveさん» 私自身どうやって繋げていくか悩み中ですが、沖田くんの想いが夢主ちゃんに伝わればいいと作者ながら願っています(^ ^)これからも応援よろしくお願いします! (2017年4月17日 5時) (レス) id: fa467ad533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラルラル | 作成日時:2017年4月9日 23時