【銀魂】俺の想い人は万事屋の旦那が好きなようで【沖田総悟】

大人っぽく ページ27

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「寝みぃ」


「なんでいつも私の部屋にいんの？ねぇ。なんで自分の部屋のように寝転がってんの？」


「ったく、毎度毎度うるせーな。いいじゃねーか別に」


「毎度毎度言わせんな。あんたがいると仕事が終わらない」


朝から何処かへ出かけていたらしいA。まぁ何処に行ってたかなんて聞くまでもねーがな



そいつは俺が出て行かないことにため息を吐きつつ諦めたのかテレビをつけて、その前に座った



「仕事しねーの？」


「その台詞そのままバットで打ち返してやる」



テレビを見ているAの背中を見ながら起き上がり、伸びをすればバキバキと骨が鳴る。あぁ、だりィ



「ねぇ、総悟。
ーー総悟ってどんな人がタイプ？」


「は？」



急に何を言い出すのかと思えば、突然すぎるその質問に間抜けな声が出てしまう。それもそうだろ、何言ってんだこいつ。そんなこと今まで一度たりとも聞いたことねぇだろ俺に。


「何でィ、急に」



「いや、何となく。
ーーやっぱりあれかな男の人って大人っぽい女性が好みなのかな。それこそ胸があって色気があるような…。」



自分でいいながら、最後の方をボソボソと呟くA。



「人それぞれだろ、そういうのは。まぁ、俺は胸がある方がいいかもねィ。どっかの誰かさんみたいな貧乳は嫌でさァ」


「殺したろかテメェ」



でもやっぱりそうだよね、とため息まじりにAはそう呟いた。



(ーーどうせ旦那になんか言われたんだろねィ……。)



肩を落とすAの背中を見ればそれは一目瞭然だ


ーーったく。ほんとにむしゃくしゃすらァ。何でそんなに万事屋の旦那のことばっか何でィ。Aがそんな話すんのはいつも旦那に関係してる




「髪、切ってみようかな。思い切って。
短い髪似合うかな？私」




肩下まで伸びてる髪を触りながらこちらに振り返ったA。ーー昔、長い髪の方が好きって言ってたくせによ





「…どっちでもいいだろィ。ンなもん。」







俺はアイマスクをつけてAに背を向けて寝転がる
「大人っぽくなりたいなぁ」とチャンネルを回しながらそう呟いたAの声が背中越しに聞こえた






(…くそっ)

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