5話 ページ6
銭湯を出て待ち合わせを予定していた入り口へ向かう
髪の毛が若干濡れている…
短いしそのうち乾くだろう
『尾形さん、おまたせ』
尾形「……」
首にかかっていたタオルを取り上げられ
わしゃわしゃと髪の毛を拭かれる
『ちょっ、尾形さん！』
尾形「しっかり拭け」
ピタッと止まったと思ったら匂いを嗅ぎ始めた
『石鹸、ここのじゃなくて自分の使ったんですよ。違う匂いするでしょ』
尾形「……」
長い
『そろそろ戻りますよ』
先を歩くとついてきた
本当動物のようだなこの人
宿に着き残弾や、食料を確認する
尾形「Aは、前からそうだったな」
『？』
尾形「俺と同じで銃を肌身離さない」
『ああ、尾形さんに相当言われたから』
尾形「俺が言う前からそうだった」
『父の影響ですねきっと』
銃をベッドの脇に置き扉につっかえ棒として、銃剣を刺す
尾形「………」
不思議そうに見ている
『いつもやってることです』
尾形「用心深いんだな」
『銃を持った女なんていい様には見られない』
尾形「その心配も今日で無くなる」
『………』
守ってくれるってことなのか…
尾形「明日に茨戸に向けて出発する」
『茨戸…？なぜ』
尾形「金塊につながる手がかりがそこにある」
『……』
＊＊＊
夜が明け、日が登らないうちに出発する
距離があったため野宿を重ねる
『今夜の獲物は鹿だ』
ドンッ…
一体いれば十分か
『自然の恵みよ感謝感謝』
鹿の前で手を合わせて解体を始める
尾形さんどこ行ったんだ
簡易的に作った寝床に戻ると尾形さん発見
『鹿がとれました』
尾形「……」
ニヤッ ってしてる
横を見るとヒグマ
『ああー…スゴイ負けました』
フンッ！と仰け反ってる
『こんなに食べれるんですか』
とりあえず全てさばいて余った肉を作ったそりに乗せる
冬でよかった
多少保存はきく
が、早めに食べないと匂いでヒグマが来るな
明日でいいか
肉を焼いて食べる
『美味しいですか』
尾形「………」
『………』
尾形「美味い」
『！』
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プスメラウィッチ - 初めまして、続き頑張って下さい。更新楽しみにしています✨応援してます。 (2023年2月24日 10時) (
レス) @page1 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - とっても面白です…!!尾形さんとの関係が気になりすぎる…更新頑張ってください!! (2019年8月15日 1時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦茶 | 作成日時：2019年8月13日 10時
