俺の顔がドンピシャらしい

◽︎ 4 スマホ ページ6

『おいどーいうことだこれは』

スマホを悟の目の前でピラピラと振る。その画面には俺の寝顔が映っていた。

「…Aが可愛いのが悪い」

『キモイからやめろ』

しかもなんなんだその馬鹿げた理由は。当の本人は僕何も悪くないもん、とでも言いたげに頬を膨らませている

しょーじき可愛いか可愛くないかで聞かれると満場一致で可愛くないと言うだろう。

そう、俺が今手に持っているスマホは悟のものだった。俺の事を撮ろうとしていたのでスマホを取り上げるときに見てしまったのだ、、


彼の待ち受けが俺の寝顔なことを。

『とりあえずいつ撮ったこの写真』

この時は体体術の授業中で悟と傑は試合をしていたはずだ。

「私だよ」

俺の問いかけに応えたのはさっきまで悟のかけていたサングラスで遊んでいた硝子だった。

「瀬上の写真一枚につきタバコをカートンでくれるって言うからついね、つい」

『うわ、友達を売ったんだな！酷いぞ硝子』

「そーだそーだAが可哀想だ！」

『どの口が言ってんだ』

悟は俺の後ろ側に周りバックハグをしながらそう言った。離れろ、と悟の腹を肘で殴るがビクともしない。くそ筋肉ゴリラめ

「五条は瀬上の事になるとチョロいからな」

そう言いながら硝子は手に持っていた悟のサングラスを俺にかけた。

すかさず隣にいた傑が写真を撮る。その瞬間悟は大声でガッツポーズをした

「硝子、傑ないっすー！！！！俺今日これでヌくわ！」

『死ね』

◽︎ 5 14日→←◽︎ 3 体術

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