俺の顔がドンピシャらしい

◽︎ 3 体術 ページ5

「おーいA！早く来いよ！」

『…おー』

結果から言うと下の名前で呼び合うことになった

別に物に釣られたわけでもないがあの後五分くらい放置して途中で煽った傑に呪力ぶっ放そうとしたから仕方なくだ。そう、本当に仕方なく。

「やっぱ体操服姿もかわいーな。さすが俺のA」

『お前のじゃないしジロジロ見るなキモイから』

先程から目の前で目をかっ開いて俺をまじまじと見る悟の頭を思い切りぶっ叩く。
無下限解かれてるのがこれまたムカつくんだよな

「おいお前ら集まれ。悟お前はAからはなれろ。いいか今日お前らにやってもらうのは一体一の術式なしでの体術訓練だ。もう一回言うが術式なしだぞ。ペアは悟と傑、硝子とAだ」

「ちょっと待て！！」

俺の匂いまで嗅ごうとしていた悟の顔面を手で押し返していると悟が急に大声をあげた

「なんで俺が傑となんだよ！Aが良い！」

「諦めろ悟。お前と傑は硝子に手加減出来ないだろう。」

「いーや！傑でもそんくらいできるだろ！」

「悟、お前はAを殴ったり出来るのか？」


………………


「…え？」


一方的に怒鳴り散らかしていた悟が傑の一言で動きを止める。

「Aを全力で殴って蹴って死にそうなAに一撃を加えられるのか？」

その言葉に五条は俺の顔を見つめ、そのまま涙を流しながら俺に抱き着いた。

「うぅ…絶対できねぇぇぇ！！！ごめん絶対しねーから！だから死ぬな！」


『いや勝手に殺すな』


てかそこまでヤワじゃねーよ！傑は俺の事なんだと思ってんだ。あと悟は離れろ！！

「じゃあ私は瀬上と"二人で"やってくるよ」

硝子は何故か二人でを強調しながら俺の手を引っ張って悟から離れる。

「あっおい、硝子！A！絶対隙見せたらダメだからな！あとその服、腕上げたら腹見えんだから上げんなよ！」

『無茶言うな』

体術って何か知ってるか？

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