◽︎ 19 許嫁 ページ21
「なぁ今日A居なくね?」
「あぁ瀬上なら今日本家に帰ってるよ」
「は?本家?なんで」
「確か許嫁に会いに行くらしいよ」
「は??」
______
「お久しぶりですAさん。やっぱりいつ見ても無愛想ですね」
『お久しぶりです美咲さんも相変わらずアホそうですね』
「うふふ、ぶっ殺されたいのかしら」
許嫁と聞いてみんなはお淑やかなイメージをもったと思うがそんなイメージは今すぐ捨てろ。
俺達には甘い空気なんてもってのほか、なんならどうやって婚約解消するかを一緒に考える仲だ。
いや、第一に仲悪いから会ったら口喧嘩ばっかだけど。
「良かったですね顔が良くて、顔が良くなければ今頃この世にいませんからね」
『俺も思います、ほんとに顔が良くて良かったなって。すみませんね美少年で』
「うふふいつ見てもムカつきますね笑わないで貰えますか?イラつくので」
『あはは貴方に言われたくないですね。ヘラヘラしないで下さい?』
「うふふぶっ殺すぞクソガキ。はやく婚約解消したいですね」
『ほんとですね』
ちなみに美咲さんは俺の5歳上だ。顔は可愛いけど幼い雰囲気が感じられ、年上とは到底思えない。まぁ悪く言うなら子供っぽい
『はぁ…』
「ため息つくと幸運が逃げますよ、あっ元々無かったですねすみません」
『あははぶっ殺すぞババア』
まぁため息が出るのも仕方ない、だってさっきから携帯が鳴り止まないんだから。
嫌々ながら携帯をチラリと見ると殆どが悟からの通知だった。
「仮にも許嫁といるって言うのに携帯見るとか彼女に振られますよ。あっ彼女居なかったか」
『あれ貴方も居ませんよね?』
美咲さんをチラリと見てからまた携帯に目をやると悟からの通知に紛れて傑と硝子から一通づつメールが来ていた。
《気をつけろお前のナイトが迎えに行くぞ》
《逃げれるなら今のうちに逃げなよ》
ナイト?迎え?こいつら何言ってんだ?
「ねぇAさん散歩に行かない?庭に花が咲いてたから見に行きたいの」
『貴方に花を愛おしむ心があったんですね』
「失礼なガキね私にだって花くらい綺麗だと思いますよ」
『あっおい走ると危ねーぞ』
美咲さんは障子を開け廊下を走り始めた、が
『、だから言っただろ』
「ごめん、」
腕を引っ張り転けかけた美咲さんを胸に向け止めると、美咲さんは少し申し訳なさそうな声をあげた。
『いや別に「なにしてんの」
『え?』
声のした方を見るとそこには腕を組んだ悟が立っていた。
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あ。(プロフ) - 遺伝子レベルで拒否ってるは草。今度使お (2022年3月13日 14時) (レス) @page15 id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
こたろう(プロフ) - めっちゃ好きです!!更新頑張って下さい! (2022年2月19日 1時) (レス) id: 879e4b5d86 (このIDを非表示/違反報告)
あほ - すごい面白いです!このために毎日がんばれます! (2022年2月17日 12時) (レス) @page7 id: 7787f6d795 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - こう言うの探し求めてました!!!!好きです!続きを早く読みたい!頑張ってください!!! (2022年2月13日 22時) (レス) @page5 id: e7b4db75e5 (このIDを非表示/違反報告)
Hrmna_119(プロフ) - いいと思います!頑張って!! (2022年2月13日 17時) (レス) @page5 id: 4e57ef443a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぷちーの | 作成日時:2022年2月12日 23時