ヤンキーが動物に優しいって漫画かよ

◽︎ 1 ギャップ ページ3

『いやヤンキーが動物に優しいとか少女漫画かよ』

「は？」

気づけばそんな言葉が口から零れていた。ちょっとちょっと俺ったらすぐ口に出ちゃうんだから！！

誰もいない静かな場所だからか俺の言葉は伏黒にも聞こえたらしくこちらを怪訝な顔で見つめている


『ギャップ萌え狙ってんじゃねーよコノヤロー』

「いやヤンキーじゃねーしてか急になんだよ」

いやだってそうでしょこんなのバカモテじゃん！少女漫画のツンデレイケメンじゃん！

俺が近づき伏黒の隣に座ると伏黒は少し嫌そうな顔をしながらもまたうさぎに目を向けた

『俺未瀬崎A。一応お前のクラスメイトなんだけど俺の事知ってる？』

「知ってるいっつもうるさい奴」

『うわひどい！』

第一印象悪すぎん俺？！そんな小学生みたいな！

『で！お前は伏黒恵！ヤンキーなのに動物に優しいギャップ萌え抜群な男の子！』

「それやめろバカ」

初会話なのにパシンと軽く頭をはたかれる。意外と喋りやすいやつ？

てかじみーに痛いんですけどぉ

『ちょっとこれ以上バカになったらどーすんの！』


「お前赤点ばっかだもんな」

『な、なんで知ってんの！』

「テスト返却の時毎回先生と言い合いしてるだろ」


うわ俺がいっつも1点あげて貰おう抗議してんのバレてる、！

ちなみにこれの勝率は0パーセントだ、これで点数上がったことないからな！

そう伏黒に向かって宣言すると呆れたような顔をしたあと

「馬鹿じゃねーの」

と一言呟かれたのがちょっと心に刺さったとか言えない

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