私は野坂悠馬の姉２【アレスの天秤】 (ページ3)

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53話ページ3

夢主side

士郎がベンチを見ると、明日奈は余裕な笑みを浮かべてこちらを見ていただけで焦るそぶりは一つもない

ア「なんで明日奈さんあんな余裕な顔してんだ！？」

士「まさか、もう僕たちの連携のカラクリに気づいたと言うのかい？」

染「だから言っただろあいつを舐めるなって。明日奈を普通のやつだと考えるのは間違ってるぜ。俺たちは影山明日奈って言う“怪物”と戦っているんだ」

士「成程ね…綺麗な花にはトゲがあるっていうけど…明日奈ちゃんの場合は猛毒を持っているようだね」

『なんかすごい失礼なこと言われた気がした。それも竜吾と士郎から…フフッ後で問いただそう…待ってろよ』

染「っ！今謎の寒気が…;;」

士「急に寒気が…誰か噂でもしてるのかな？」

雷門は白恋の連携攻撃にボールを取れないでいた

つ「これ以上点差をつけられたらまずいですよ！」

趙「オーホッホッホ！白恋の連携の良さは異常ですねぇ、まるで完璧に指揮されているオーケストラのようです」

杏「え？誰かが指揮をとっているってことですか？」

つ「誰？誰？」

『まぁ必ずしも選手というわけでもないしな』

そう言って観客席を見る明日奈

そのとき何かに気付いたような反応を見せた服部

『どうやら半太がカラクリに気付いたようだな』

杏「カラクリ？」

『答え合わせするか？』

杏「お、お願いします」

『じゃあ答え合わせだ。白恋の一矢乱れぬ動きは、観客席にいるあのうさみみ集団がどの方向に動けばいいのかサインを出しているんだ。あのうさみみ集団はスタジアムの全方位に配置されていて、どの方向を見てもその指示に瞬時に答えられるってわけだ』

つ「え？だったら全体に指示を出しているのは誰なんですか？」

『それは白恋の監督だろうな』

白恋の監督の方をみるとブロックサインを出して指示を出していた

杏「本当だ…っでもカラクリがわかったところでサインを見破ることはできないんじゃっ」

『その辺りは抜かりない。何せこの雷門には暗号解読のスペシャリストがいるからな』

明日奈はそう言って服部の方を見て微笑んだ

それから雷門は服部がサインを見破り白恋からボールを奪うことに成功する

ボールは氷浦に渡り、そこをすかさず士郎が追いかけていく

つ「クールプリンス対決ですね！どっちも王子様みたいにかっこいいですね～！」

『そうだな。でも俺は貴利名かな(あんなべったりなプリンスはな…)』