私は野坂悠馬の姉２【アレスの天秤】 (ページ48)

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98話ページ48

夢主side

野「姉さん」

灰「姉さん？」

野「ああ。僕の姉の野坂Aだよ」

『あ、こら悠馬！名前までは！』

灰「はぁ！？お前らが兄弟！？」

『…もういい。悠馬とりあえず明日あいつのところに行くぞ』

野「分かってるよ」

『灰崎もちゃんと仲直りできたか？』

明日奈は灰崎の頭を撫でながら言った

灰「おい！餓鬼扱いすんじゃねえ！」

野「ははっ随分と姉さんに可愛がられてるんだね」

『まあ星章にいた頃よりは可愛くなったよ』

灰「おい！可愛いっていうなって言っただろ！？」

『なんのことだ？』

灰「とぼけんじゃねえ！」

稲「照れなくていいのに～」

灰「明日人！」

稲「うわー！灰崎が怒った！」

そしてその日表彰式を終えて帰ることになった

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〈夕方〉

月光エレクトロニクスで社長の御堂院と野坂が話していた

御「失望したよ、残念ながらお前たちは負けた。よってお前たちのアレスから抜けるという望みは叶わないことになるな」

野「しかし今回の件でアレスシステムは疑問視され、かつてのような支持は得られなくなる」

御「フハハっ！お前は情報操作という言葉を知っているかね？我が社の権力を持ってすればどうにでもできるんだよ！」

野「そういうと思いました」

御「なに？」

野「だからこそ僕はこの計画を進めてきた。貴方はアレスシステムのエラーによって精神が崩壊した、宮野茜という少女をご存知ですか？」

御「宮野、茜…それがどうした？」

野「貴方はアレスの被害者を隠蔽してきた、圧力をかけてね。しかし宮野茜は地道なリハビリによって正気を取り戻しました。そして僕の提案で彼女には病気が治っていないフリをしてもらっていたんです」

御「なんだとっ」

野「僕は彼女の協力を得ながら、病院内にある証拠を集めてきました。アレスシステムの危険性を証明できる証拠を」

御「それでアレスを潰そうというのか？フッ不正な方法で入手した証拠など効力はない！」

野「確かにその通りです。元々僕が証拠となりデータを集めていたのはアレスを潰すためじゃなく、真実を確かめるため。アレスは世界に光をもたらすのかどうか…残念ながらアレスは諸刃の剣だった。アレスは効率的に人の精神と身体の能力を上げる代わりに人の体を蝕ばむ副作用がある！これは決定的はシステムの欠陥だ！」

御「そんなこと誰が信じる？」