私は野坂悠馬の姉２【アレスの天秤】 (ページ34)

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84話ページ34

夢主side

野「こんなことを自慢するつもりはないよ」

剛「じゃあなんだよ！」

野「つまり次の戦いを公平なものとするために、王帝月ノ宮全選手の詳細データを君たちに進呈する」

野坂ははっきりとそう言った

『(王帝月ノ宮の選手のデータって前に俺がハッキングしてとったやつだよな…なんで悠馬が持ってるんだ？)』←

服「何か企んでいるのかな？」

奥「罠でしょうか？」

野「なんの裏もないよ」

万「じゃあなんで敵に塩を送るような真似をするんだ！」

野「次の試合は僕にとっては聖戦なんだ。人類が本当に進むべき道がどちらなのか、アレスの天秤は本当に人の未来を変える力を持っているのか…僕にもまだ答えはわからない。だから僕は君たちと正々堂々と戦いたい。戦って答えを見つけたいんだ。自分たちのすべてをかけてっ」

『！』

稲「野坂…」

灰「正々堂々だと？笑わせるなっ…アレスがなんであろうと関係ない！茜をあんな風にした事に変わりはない！」

野「ああ、それも次の試合ではっきりする」

灰「っ！どういう事だ！」

野「さあね…」

野坂はそういうと一瞬だけ明日奈を見た

野「…君たちのチームには優秀な帝国のコーチもついてるしね」

『…俺が本気を出すのは王帝月ノ宮だけだからな』

野「…明日奈さんには負けないよ。ああそれからオーナーが“この試合でもし王帝月ノ宮が優勝すればこっちに戻ってくる事になる”って言ってたよ」

『は…嘘…だろ？もう、あんなところには…』

稲「明日奈さん？」

『ゆ、悠馬…それは【裏アレス】にってことか？』

野「そうなんじゃないの？」

『そんな…頼む、それだけは…！』

野「…これで失礼するよ」

そう言って野坂はミーティングルームから出て行った

野坂が出ていくと明日奈の様子がおかしくなった

稲「明日奈、さん？」

『嫌だ…もうあそこには戻りたくない…誰か…』

バタン

稲「明日奈さん！？」

氷「保健室に連れていくぞ！」

つ「どうしたんだろう…」

灰「あいつまさか…」

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〈保健室〉

『ん…ここは…』

趙「おはようございま～す！」

『！(ﾋﾞｸｯ』

趙「そんなに驚かないで下さい」

『驚きます…で、なんで俺はここにいるんですか？』

趙「野坂くんが帰った後に倒れまして～今からあなたの親が迎えにくるそうですよ」

『そうですか…』