私は野坂悠馬の姉【アレスの天秤】 (ページ39)

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39話ページ39

夢主side

『…うぅ…ひっく、うわぁぁぁぁ！俺は！無力だ！知っていたのにっ誰1人！助けられなかった！』

佐「…」

そこから俺は泣いて佐久間は俺が泣き止むまで待っていてくれた

『…すまない佐久間。服が濡れてしまったな…』

佐「これぐらい大丈夫ですよ」

『でもシワになったりするだろ？…やっぱりダメだ！』

そう言って俺は服を脱いだ

佐「明日奈さん！？何してるんですか！？」

『俺のシャツ着て帰ってくれ。佐久間のシャツは俺が洗濯しておくから』

佐「あ、ありがとうございます///////」

『じゃあ帰ろうか。きっと源田も一郎太も待ってるだろうからな』

佐「そうですね…1つ質問していいですか？」

『なんだ？』

佐「明日奈さんって旧雷門イレブンの人たちとは仲がいいんですか？」

『まあ仲はいいな。佐久間も一郎太達と同じように下の名前で読んで欲しいのか？』

佐「はい…」

『わかった。これからよろしくな“次郎”』

佐「！はい明日奈さん！」

『じゃあ行こうか』

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〈次の日〉

校門の方を見ると遠目からみんなの練習を見る野坂の姿があった

奥「偵察しに来たのでしょうか？」

小「やな感じだぜ」

剛陣が野坂の元へ歩いていく

剛「王帝月ノ宮の野坂悠馬か！偵察かぁ？こちとら敵に手の内見せるほど優しくねぇんだよ！特にアレスの何とかっていう胡散臭いサッカーやってる奴にはな！」

道「やめろ剛陣！」

野「君には僕のサッカーは到底理解できないと思うよ。僕達はただ単純にサッカーをしているわけではない。サッカーは僕達の崇高なる目的のための手段に過ぎない」

剛「どういうことだ！？」

野「僕にとってFF優勝は最終目的じゃない。進むべき道へのステップなんだ」

万「アレスの天秤のことかっ」

野「そう…」

稲「キャプテン！何かあったんですか？」

『何を騒いでいるんだ。練習はどうした？』

騒ぎを聞きつけた明日人と一緒にグラウンドに行ったら

稲「ああ！野坂悠馬！なんでなんで？なんでこんなところに？」

『なんでそんなに嬉しそうなんだ明日人』

野「…じゃあ僕はここで。ああそこのコーチさんは後できてね」

野坂は背を向け帰っていく

稲「野坂君！お互いに頑張ろうね！」

野「頑張る？…一つだけ言っておく。灰崎君や君たちが見せてくれるサッカーは正直好きになれない」