【銀魂】嘘つき狐の恩返し

7*仲直り ページ9

どうしよ・・・。



私は屯所の前をうろうろしていた



戻りたいけど、怖いし…



……私が、人間だったらよかったのに。




私は、真選組の門に寄りかかって座った



昔、どうやったら人間になれるのか聞いた事がある。


1つ目は転生
簡単に言うと生まれ変わるって意味だ


２つ目は…
私にはできそうにないんだけど、
人間に自分の事を想って心から泣いてもらった時の涙


とか、言ってたけど…



なんか普通、キスしてもらうとかじゃねーのかよ

って思った記憶があるな〜



とか、思いながら私は曇り空を見上げた





あの子は何処に居るんだろ…



泣いてもらうんだったらあの子がいいな〜

とか、思けど・・・




「無理だよね。」




「何がですかィ？」



「ッ！？
お、沖田さん！」



隣に沖田さんが立っていた




忍びかなんかなのかな？



って、どうしよ…



と、言う言葉を探していると




「雨が降りそうなんで、捜しやしたよ」




沖田さんから口を開いてくれた



「あ、そうですか。
ありがとうございます。」




違う。



「いえいえ、じゃあ帰りやしょうか」




「はい。」




違う。



沖田さんはそのまま屯所へと入っていく




「お、沖田さんッ！
さっきは、ご、ごめんなさい！」



私はシュバッと頭を下げた




下半身しか見えないけど、振り返ってくれたみたいだ




よく分からないけど、足音が近づいてくる




私はグッと目をつむった




グーパンかなもしくは平手打ち…




と、考えていたが帰ってきた反応は




「え？」



沖田さんは私の頭を撫でていた



「別に謝ることじゃねェよ
てか、そんな事忘れたしな」




私が顔をあげると沖田さんはそっぽを向いた




「早く、帰りますぜ」





沖田さんはくるりと前を向いて歩き出した





「はいっ！」





私は沖田さんの後ろをついて行く









さっき、沖田さんの耳が真っ赤だったのは







見間違いかな？

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