3*穴 ページ5
「あ、これは…あのー
私、マジシャンを目指してましてー・・・」
なんか、そうなのあった気がするけど
「なるほどな」
「なかなかやりますねィ」
大丈夫、バレてないみたいだ。
「ありがとうございます
それで、お母さんと何処ではぐれたの?」
「分からないの
気付いたら居なくなってて…」
「こりゃ厄介ですねィ」
「そんなこと言っちゃダメです。
じゃあ、お家は?」
男はこれだからダメなんだ
「分からないの。」
う〜ん・・・
「とりあえず、ここら辺の店に入って様子を見た方がいいんじゃねェか?
もしかしたら、戻ってくるかもしれねェだろ」
「そうですね!」
なかなかやるなペアルックさん
.
.
.
あれから何時間経っただろう
もう、お腹いっぱいだよ。
机の上にはたくさんのお皿が乱雑に置かれている
てか、沖田さんなんか寝てるしね
(ふざけんな)
「あっ!お母さんだぁ!」
すると、いきなり女の子が声をあげた
女の子が見ている方向を見ると
女の人がキョロキョロと何かを捜してるようだった
「アイツみたいだな、
ったく子どもを置いて行きやがって
総悟、起きろ」
「起きてまさァ」
あ、起きてたんだ。
「じゃあ、行きましょう。」
.
.
.
「お母さーんっ!」
女の子はお母さんの胸に飛び込んだ
「お母さん!あのお姉ちゃんと、黒い服の2人の人が助けてくれたの!」
私たちには見せない笑顔で言った
「よかったね。」
「うんっ!」
でも、そのお母さんとやらは何も声を出さずに
女の子の手をひいて歩きだした
「お姉ちゃん、またねーっ!」
女の子の後ろからお母さんの睨む目がこちらを向いた
「ま、またね」
私はいけないことをしちゃったのかな
「あの女は一度あの子を捨てたんでしょうね、
それで、居るか居ないか見に来ただけなのに
帰ってきてしまったって所でしょう。」
沖田さんが遠くを見ながら言った
「だろうな、世の中醜いことばっかりだ。」
ペアルックさんは煙草に火をつけながら言った
「じゃあ…じゃあ、あの子はどうなるんですか?」
「さァな、ここからは俺たちもむやみに手を出しちゃいけねェってもんだ」
「そうですか。」
この胸の中にポッカリ穴が空いた感じ
「まぁ、お前はそんな悲しみに浸る余裕はねェよ」
「え?」
ペアルックさんからわたさせた紙に
恐ろしい数字が書いてあった
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茉莉 - すごく夢主が素直でかわいい。最近更新停止しているみたいですが、がんばってください。応援してます。 (2018年1月6日 21時) (レス) id: 3d5918eb94 (このIDを非表示/違反報告)
べる。(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります!ヽ(`・ω・´)ノ (2015年8月1日 13時) (レス) id: 51bf9570b2 (このIDを非表示/違反報告)
空良 - 狐っ娘超可愛いかったです!!更新頑張って下さい! (2015年8月1日 11時) (レス) id: 45bec2e103 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:べる。 | 作成日時:2015年7月30日 21時