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12*おんぶ ページ15

新八side



可愛い人だったな



「で、新八くん。
送ってあげなくて大丈夫なの?」


「はぁっ!?
な、な、何言ってるんですか銀さん!?」




なんで、こんなに鋭いんだ!?




「いや、だってぇ〜頬赤らめてたじゃん?
いや、いいと思うよ?いいんじゃないかなぁ?」



「もう、うるさいです!
じゃあ、帰るんで!さよなら!」




「じゃあな〜」と言う銀さんの声を無視して、ピシャっと扉を閉めた




まったく・・・





そういうつもりはないってんだよ!






・・・多分。








___________

Aside




てか、空が結構暗くなってきちゃったな




「早く戻らないと」



私は少し早足で歩くと




ブチッ




「わっ…」



下駄の鼻緒が切れてしまった


最悪だ。



新八さんとぶつかった時に切れかけてたのかもしれない



あの、メガネめ…





まぁ、今更恨んだってしょうがない




端によって下駄を見てみるけど、
どう考えても私に直せるようなもんじゃない。




いい感じに履いて行くしかないかな…



と、思って不安定なまま歩き出した




まぁ、案の定




「なっ」





転ける…かと思っていると





「あれ?」



私は半分、宙に浮いていた




「A、危ねェですぜ」




そこには




「お、沖田さん」




息を切らした沖田さんが私を支えてくれていた



「心配させねェでくだせェよ」




「ごめんなさい…。」




沖田さんは優しく手を離してくれた




「で、怪我もしてるし
何処へ行ってたんでィ」



沖田さんが低い声で言った




これは、怒られそうな感じだ




万事屋さんには迷惑かけられないし…




「前にも言ったでしょう、
人を捜してたんです。」




私は普通な感じで言った




「それで、転けちゃって」




これは、ちょー信憑性があるね。




「そうですかィ、にしても遅すぎまさァ
他に隠してることは?」




「ないです。…うん。」




「そうですかィ、
なら信じてやりやしょう」




沖田さんはため息をつきながら言った




「ありがとうございます!」




私はヘラッと笑った




「どういたしやして
じゃあ、はい」



「え?」




沖田さんは私に背を向けて少し腰を曲げた




「その足じゃあるけねェだろ」




そういうことか




「あ、ありがとうございます!」




私はぴょんと沖田さんの背中にしがみついた









「重っ」という声は聞こえないことにしておこう。

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茉莉 - すごく夢主が素直でかわいい。最近更新停止しているみたいですが、がんばってください。応援してます。 (2018年1月6日 21時) (レス) id: 3d5918eb94 (このIDを非表示/違反報告)
べる。(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります!ヽ(`・ω・´)ノ (2015年8月1日 13時) (レス) id: 51bf9570b2 (このIDを非表示/違反報告)
空良 - 狐っ娘超可愛いかったです!!更新頑張って下さい! (2015年8月1日 11時) (レス) id: 45bec2e103 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:べる。 | 作成日時:2015年7月30日 21時

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