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後遺症~Youside~ ページ38

私たちが病室に戻るとお姉ちゃんは起きてた


夏恋「あ!おかえり」


私たちは平然をよそおった


萩花「体調どう?」

夏恋「ちょっと起きたいんだけど起きれなくて」

『ベッド起こすね!』

夏恋「いったぁ、、ありがと。どこいってたの?」

流星「あぁ、、ちょっとな
しばらくは鞭打ち続くらしいから安静にな?」

夏恋「会社に迷惑かけちゃった、、」

萩花「暫く休みもらえるから大丈夫だよ
HIROさんも安静にしててって」


そうだよね、、無期限の活動停止なんて言えない
言えるわけがない


夏恋「入院生活とか退屈で疲れちゃう
体訛っちゃうし早く復帰しないとね!
退院いつになるんだろ?」

流星「夏恋、、あのなっ、、、」

夏恋「ん?」

萩花「流星やめて!」


私はどうしたらいいかわからない
末っ子だから。そう言えば逃げてるだけになる

けどほんとに分からなかった
本人に言うべきなのか嘘を貫くのか

どっちに転んでも支えることしか出来ない
だったらお兄ちゃんが言ったように
ホントの事を言って
全力でフォローした方がいいかもしれない


夏恋「なに?」

流星「いやなんでも、、」

夏恋「なに?何かあるの?言ってよ気になるじゃん」

『ねぇ、、萩花。
夏恋には悪い言い方かもしれないけど
私達は結局支えることしか出来ないんだよ?

だったら、、ホントの事言って全力でフォローしたい

だから言ってよ、、言うべきだよ。
嘘なんていつかバレる、、貫き通せる嘘なんてないんだよ』


私がそう言うと流星は意を決したかのように
ホントのことを話し出した


脊髄損傷してしまい右半身に麻痺が残った事。
ダンスができない事。無期限の活動停止

今後、、立位・歩行が難しいかもしれない事。


全部告げると夏恋は泣くどころか、、笑った
「ホントの事言ってくれてありがとう」って
そう発言した。


でも、、
夏恋の目は笑ってなかった泣いてた。
涙を流すことは無かったけど、、
19年も兄妹してたら分かる。


夏恋「ごめん、、ちょっと一人にしてくれないかな」


そう言った
だから私達は病室の外に出てドアを閉めた途端
中から声が聞こえた、、泣いてるんだ。

「なんで嫌だょ、、なんで私が」って泣いた

一人にしてほしいそう言われた私たちは今
夏恋を抱きしめることすらできない

寄り添って『大丈夫だよ』『私達がいるからね?』
って言ってあげたいのに、、


流星「、、、泣」

萩花「夏恋、、泣」


夏恋の涙に強くなきゃいけない私達まで泣いた

後遺症~夏恋side~→←後遺症~流星side~



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作者名:ばし | 作成日時:2017年2月17日 2時

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