13 いつも通り ページ13
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その日のグクはいつもと違って、笑っているけど心から笑ってないような、無理にいつもどおり振る舞っているように見えた。
「グクどうしたの？」
JK「ん？何がですか？」
「なんか今日いつもと違う気がする」
JK「…いえ、多分疲れてるだけです」
グクはそう言ったけど、私にはそうは見えなくて。
泣いてなんかいないのに、コンサート後にうまくいかなかったと泣く時のグクの姿と重なって見えた。
「ほんとに？なにかあったんじゃないの？」
しつこいようだけどもう一度そう尋ねる。
私の言葉にグクはその大きな瞳を少し揺らして、少しの沈黙のあと口を開いた。
JK「なんか俺、まだ足りないところばっかりだなあ、って思って」
切なそうに苦笑いすると、まるで自分を責めるようにぽつりとそう呟く。
「何かそう思うようなことがあったの？」
JK「ヒョン達が、今精神的にすごくしんどい時期みたいなんです」
それはスタッフである私も感じていることだった。
世界的に人気な彼らは、ここ最近特に海外での仕事が増えていた。
スケジュールはびっしり埋まっていて、休みなんてほとんどない生活。
それにいくら人気があるといっても、海外では一部の人にそれを理解してもらえず批判されたりすることはよくあって。そういった批判は本人達の耳に入ることもあった。
彼らは、身体的にも精神的にも限界すれすれのところでなんとか頑張ってくれていた。
JK「そばで辛そうなところを見てるのに、俺ヒョン達のためになにもしてあげられてなくて…」
同じスケジュールをこなしていて、同じ状況に置かれているはずのグク。
「…グクは？グクだって辛いんじゃないの？」
JK「俺は、スケジュールが詰まってるとかそういうのはもう平気です。
…でも自分が辛い思いをするより、ヒョン達が辛い思いをしてるのが一番辛いです」
15歳という若さでデビューして以来、この大きなグループのセンターを張ってきたグク。
今までどれだけたくさんのことをその背中に背負ってきたんだろう。
まだ子どものうちから世間という目に晒され、好き勝手に評価されるような世界に身を置いてきたというのに。
あまりにもグクは真っ直ぐで、暖かくて。
私は何故か泣きそうになった。
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mii(プロフ) - はぁ、もうね大好き (2021年8月18日 8時) (
レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - はじめまして。とても感動しました。グク編も読みたいです^_^ (2021年2月6日 2時) (レス) id: 283143d3e0 (このIDを非表示/違反報告)
なのか(プロフ) - 夏さん» 夏さん！コメントありがとうございますうう（ ; ; ）遊び人として書かれがちなテテちゃんですが、私は勝手にすごく一途な人だと思っててそれを書きたかったので、そう言ってもらえると嬉しいです…！早く続きを書けるように頑張ります(*^^*) (2020年4月8日 18時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
夏(プロフ) - はじめまして^ ^お話とてもおもしろいです！グクペンですが一途に主人公を思うテテ好きです(*^^*)どっちとくっつくかドキドキします！ (2020年4月8日 0時) (レス) id: 13b7e644bd (このIDを非表示/違反報告)
なのか(プロフ) - Kumiさん» Kumiさんコメントありがとうございます！これからどんどんテテのターンになっていくので是非楽しみにしててください！（笑）早くこちらの続きを書けるように頑張ります(*^^*) (2020年4月6日 3時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナノカ
| 作成日時：2020年3月18日 22時
