【出口ゼロ】僕は君達なんか信じない…だって君達、人間でしょ？

僕は1人で ページ9

夕日ちゃんによる衣装の組み合わせにより、「 セルシット・エヴァーマリン」として形が出来上がってきた。

夕日「よしっ!!完成ーv(￣∇￣)ﾆﾔｯ 」

A「ふわぁ//ありがとっございますぅ!!!」

鏡の向こうには私とは思えない程の豪華な衣装が見えた。
が、【衣装】だけだ。

夕日「で、外す気になった？」

そう、私の顔は今…兎の被り物で見えないのだ。
夕日ちゃんには外せと言われているがそうはいかない。
これは私の大切な宝物…、ちいさいころからずっと一緒だったのだ。

A「…うぅ、っでも…これはダメ、です。」

夕日「…なんで？」

A「こ、これは私にとって…たた、大切な宝物なんですっ」

そう。大切な大切な宝物。

夕日「…そっか。じゃあいいや、うん!!それにお嬢様だから一般人には顔を見せられないって感じでいいんじゃないかな!!」

しばらく私を見ていた夕日ちゃん。
頷くとにっこり笑って言ってくれた。

A「うっ、うぅ…夕日ちゃぁぁぁああん(涙)」

夕日「こらこら、泣かないの!!さ、みんなの所いこっ」

−−−−−−−−−−−−−−−−
私の格好はこうだ。
D・A・アカデミーの制服はスカートが短い。
基本、即興演劇は制服でやっていくのだが王女という設定を持つ私ははしたないとして長いスカートしかはかない。

そこで乙女先生に頼んで特別に長いスカートをはいていいと許可が出た。
そこに夕日ちゃんがスカートや服にヒラヒラやリボンや宝石(小道具)をつけてくれて、凄くお金持ちの制服になった。

乙女「___さて、準備が 整ったようですのでこれより 即興を開始します」

みんな役柄に合わせて衣装を上手く活用してる…。

乙女「わたしももちろん、みなさんには加わります。私の役は ここのアカデミーの最高講師『レディ・クイーン』、【非情で 残酷で 生徒たちから恐れられている】という設定よ。」

ほ、ほほぅ。
また凄い設定だ…

乙女「《課題 1》『あなたたち10人はD・A・アカデミーの新入生』『しかし 担任のレディ・クイーンはおそろしい殺人鬼！』『はやくにげないと一人残らず殺されてしまいます』」

はわぁぁ…
こ、殺されちゃうって(汗)
やだよぅ…わ、私絶対捕まっちゃうっ

乙女「『このアカデミーから脱出しようと奮闘する“即興“を24時間おこないなさい』」

ゆみか「つまり24時間にげ回る演技すれば…あ、脱出のタイミングって…」

A「そ、それにどこからどこまで逃げていいとか…ご飯、とかもっ」

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