【出口ゼロ】僕は君達なんか信じない…だって君達、人間でしょ？

存在できるの…？ ページ40

守屋さん達も泣きながらパニックになっている。
嗚呼、見ていると私まで不安で泣けてくる。

A「…ぐずっ…っ」

鼻をすすりながら脱出する方法を考えていると後ろから抱きしめられた。
周りには守屋さん達もいる。

夕日「だいじょうぶ…だいじょうぶだから…っ

ぜったい…ぜったいみんなのコト たすけるから…!!」

そこ言葉が私の胸に刺さった。
もう、なんで【赤羽 夕日】ってこうなのかなぁ…
いっつも前向きで…話すといつも元気をくれる…

僕と大違い…
嗚呼…腹立つなぁ…

被り物の中で本当の僕はそう思っていた。
すると、

〈カタンッ…カランッ〉

ドアの下にある小さな扉がぱかっとあいた。
そこから4つのパンをのせたお皿が入れられた。

レディ「それどころじゃないかもしれないけど食事よVv」

あ、あそこのドアって開ける扉があるんですね。
夕日ちゃんはその小さな扉から覗いていた。

A「どうですか？夕日ちゃん…」

ご飯の時間というコトはもう授業は終わっている。
配役を解除していいだろう。

夕日「ダメ…だれもいない」

A「食事の時以外通らないんですかねぇ?」

夕日「…いけるかも!!」

A「え？どういうコトですかぁ？」

夕日「えっとね…〈ゴニョゴニョ〉…どう？」

!!!

A「いい考えですっ!!じゃあまずそのためには天井の降下を遅らせないとですね!!」

なにかこの針の付いた天井を降下をさせれるもの…
偶然床にあった箒。

A「これなんかどうですかぁ?!」

夕日「うん!!いける!!」

そう言って2人で箒を持ち、天井に向かって強く押すがビクともしない。

〈ビッ〉

夕日「いっ…」

A「いたいですぅ…(涙)」

それどころか逆にこっちが怪我をした。
このままじゃ持たない!!
そう思っていたのに…

「あ…」

「あうー」

守屋さん達も集まって一緒に持ってくれた。

…なんでそんなに…みんなを動かす力があるの…？
【赤羽 夕日】!!

−−−−−−−−−−−−−−−−
イライラを完全に隠し、夕日ちゃんと守屋さん達と朝が来るまでずっと待っていた。
もう汗がドボドボ出て辛くて限界が近かった。
いや、とっくに限界など越していたかもしれない。

けど…頑張れた。
なぜだかわかんないけど…夕日ちゃんとならっと思うと力が溢れてきたのだった。

〈ゴゴ…ゴ…ゴゴ…カツ…ン…〉

天井が落ちる音に響く高い音
きたっ!!

〈カツン…カツン…〉

その音はだんだんと近づいてくる。

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