しまいにタバコを ページ17
A「…っ………っ…」
怖くて怖くて手が震えている。
葛西くんは震える手で抱きついている私の背中を撫でてくれた。
〈コツン…コツン…コツン…コツン…コツン…コツン…コツン…コツン…コツン…コツン…〉
私たちは息を殺してレディ・クイーンがとおりすぎるのを待っていた。
だんだん近づいてくる足音も通り過ぎ、みんなが安心の笑みを浮かべた。
A「ど、どっか…行きまし…ひぇっ///」
安心して顔を上げると目の前には葛西。
そういえばあまりの恐怖に抱きついたんだった///
A「ご、ごめんなさぁい(涙)すす、すみませっ」
そう言って慌てて離れる。
嗚呼、私はなんて大胆なことを///
葛西「い、いえ//大丈夫です!!」
葛西くんは真っ赤な顔で首を横に振ってくれた。
夕日「!!?」
A「〈ビクッ〉ど、どうしたんですかぁ…?夕日ちゃん」
真横で突然後ろに振り返る夕日ちゃん。
ビックリしてさっきのことなど忘れてしまった
夕日「いま…ダレかいたような…」
懐中電灯の明かりをつけて周りを確認する。
が、ダレもいなかった。
葛西「えっ ダッ ダレもいませんよ!?」
A「も、もう!!驚かさないでくださいよぅ(涙)」
夕日「そっ…か…ごめん…気のせいかも わたしのカンちがい…」
その時、私たちは夕日ちゃんの後ろにいる物凄く恐ろしいモノを見ていた。
A「ふ、ふぇっ…」
見たモノがあまりにも恐ろしくて腰を抜かしてしまった。
みんなの表情に気づいたのか、
夕日「みんな…どうしたの…」
そう言って夕日ちゃんは後ろを見た。
全「ひっ…ぎゃああァあ」
夕日「走って!!」
夕日ちゃんが叫んだ瞬間、みんな一斉に走り出した。
腰を抜かした私はどうしようもなくて。
A「ま、待ってくださいよぅ!!ふぇっ…置いて行かないで…」
が、みんなには聞こえておらず全員廊下を走って行った。
残された私にレディ・クイーンが笑いながら近づいてくる。
A「ヒィッ!!や、やだっ!!死にたくないよぅ!!」
叫びながら、ヘタレ込みながら、後ろに下がる。
それでもレディ・クイーンは近づいてくる。
A「ひぇっ…!!た、けてぇ…た、たすけて!!夕日ちゃぁぁぁん!!葛西くぅぅぅんん!!おにっ!!お兄ちゃぁぁああん!!」
泣きながら最後の助けを求めた。
視界がぼやけて前が見えない。
?「兎女っ!!」
?「さ、笹切さん!!」
私は腕を引っ張られ宙に浮いた。
スポリと腕の中に入り、頭が真っ白になった。
A「…ふぇ……?」
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骸蜘髏巍屍龍(プロフ) - 月影わんこさん» コメントありがとうございます!そうです!!私はポエミーなのでタイトルも詩っぽくカッコ良くしたい主義なんですよ!! (2016年5月6日 22時) (レス) id: c325449b67 (このIDを非表示/違反報告)
月影わんこ - タイトルが詩みたいになってる(*゜Q゜*) (2016年5月4日 17時) (レス) id: 1e4a21082f (このIDを非表示/違反報告)
超高校級の変態(笑)(プロフ) - アユ・スカーレットさん» ねー!!わかってくれる人がいて嬉しいですっ///っと言ってもヒロインちゃんとまだ全然関係性がないんですけどねー(笑) (2015年8月3日 19時) (レス) id: 8aa029d503 (このIDを非表示/違反報告)
アユ・スカーレット(プロフ) - 超高校級の変態(笑)さん» 分かります!似てますよね!!可愛いですよね~! (2015年8月3日 19時) (レス) id: f052995533 (このIDを非表示/違反報告)
超高校級の変態(笑)(プロフ) - アユ・スカーレットさん» ちょっとむっくん(黒バス)の面影があるので(笑) むっくん好きですし、健くんとかぶるんですよねー///髪型似てますし (2015年8月1日 22時) (レス) id: 8aa029d503 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:超高校級の変態(笑) | 作者ホームページ:http://id4.fm-p.jp/569/Yun7148/
作成日時:2014年8月23日 12時