今日の君は笑ってますか？

＊ ページ13

私はそこから動けず、光先輩にばれてしまった。

光「あー、聞いてた？ごめんな、気づかなくて。」


違う。全部私のせいなのに。



光「でもさ、かばったのは俺のためだから。


好きな人を守るってかっこいいでしょ？」



みゆ「…え？」


びっくりした私の頭を、先輩が優しく撫でる。


光「もうちょっとかっこよく

言いたかったんだけどな。

お前が好き。俺と付き合ってください。」


私はそれに頷くことしかできなかった。


また涙が流れそうだから。


申し訳なさから出る涙。

優しさに触れた涙。

嬉しさから溢れた涙。



今日1日でたくさんの涙を知った気がした。







それからずっと、私とあなたはいつも一緒だった。

バイトも、休みの日も。

今までで、一番幸せだった。



あなたが見せるくしゃくしゃの笑顔。

お茶目な八重歯。

たまに見せる男らしい腕。



全部が大好きだった。



就職活動を始めたあなたといる時間は少なくなってしまったけれど、それでも会えばいつも幸せで。


あなたが一足先に社会に出てバイトを辞めたとしても、私の幸せは変わらないと思ってた。

＊→←ピンキー Y.Hikaru

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す